□12月3日(金)


私は自分の弱さのことを誇ります


コリント人への手紙第二11:16-33(30)

日毎の糧

 パウロは「これから話すことは、主によって話すのではなく、愚か者として、自慢できると確信して話します」(17)と言っています。多くの偽使徒たちが肉によって誇っていたので、パウロも、あえて自分も愚かになって彼らが理解できるレベルにまで降りて、誇ることにしました。コリントの聖徒たちを偽使徒たちから守るために、あえて自分を誇りました。しかし、パウロの場合は、偽使徒たちが誇ったような人間的スペックや能力、業績を誇りませんでした。本来であるなら、パウロは誰もがうらやむような経歴を持ち、復活されたキリストと出会っており、多くの教会を開拓し、だれよりも多くの異言を語り、病人を癒やし、聖書にも精通しており、どんな偽使徒たちにも勝る多くの誇れるものがありました。ところが彼が誇ったのは、キリストのために受けた数多くの試練と全ての教会への心づかいでした。そして、最終的に誇れるものは、自分の弱さであると結論づけました。自分が弱いときにこそ、主イエスの力と栄光を見ることができると分かったからです。

パウロが、これほどまでにキリストのために苦難を受け、教会のために心を痛めてきたのは、彼のうちに愛があったからです。キリストへの愛と、聖徒たちへの愛があったので、彼は試練を背負い、心を激しく痛めました。愛のあるところには、苦労と痛みがあります。これが真の使徒の姿です。



適用:何を誇りますか

一言:苦難を受けたことと、弱さです

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧