聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2019]

2019年 07月 07日 (日)

歴代誌第二1:1-17(10)
 知恵と知識を私に下さい

 神様はソロモンの王権を強固にしてくださいました。国の組織を整えたのち、 ソロモンは全会衆と共に神様の会見の天幕に出ていきました。イスラエルのまことの王である神様に助けを求めるためでした。彼は一千頭の全焼のいけにえをささげることで、神様への感謝と献身を示しました。これを喜ばれた神様は、その夜、ソロモンに現れて、「あなたに何を与えようか。願え。」と尋ねられました。そこで、自分が王になったのは、ただ神様の恵みであることを覚えていたソロモンは、神様に父ダビデになさった約束を堅く守ってくださるように願いました。また、主の民をさばくために、「今、知恵と知識を私にください。」と求めました。地のちりのようにおびただしい数の主の民を導くためには、主の知恵と知識が必要だからです。
 ソロモンは、自分のための富と名誉を求めませんでした。主の民を治めるための主の知恵と知識を求めたのです。彼は政治的な指導者ではなく、牧者の心情を持った指導者でした。自分の限界を認め、神様に頼る謙遜な王でした。神様はこのようなソロモンを喜ばれ、知恵と知識だけではなく、彼が求めていなかった富と財宝と誉れをも与えてくださると約束されました。神様が祝福を与えてくださり、イスラエルはますます強くなりました。自分の栄光と富のためだけに王権の基礎を築こうとすると、その国の繁栄は長くありません。人間の知恵には限界があり、欲望は腐敗を招くからです。しかし、神様の知恵に基礎を置き、神様の御旨を求める時、神様がともにしてくださり、強固にしてくださいます。世の中の欲を求めるより、まず神様の国とその義とを第一に求めるとき、神である主は、それに加えてこれらのものをすべて与えてくださいます。


適用:何を求めていますか

一言:羊たちを助けるための知恵をください


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