聖書別日ごとの糧   >>   ヨエル書[2014]

2014年 04月 06日 (日)

ヨエル1:1-20
ああ、その日よ。

 預言者ヨエルは、先にも後にもなかったいなごの災難を通して、神様のさばきを警告し、民たちの悔い改めを促しています。そして、「これを後の世代に伝えよ。」と言っています。かみつくいなごが残した物は、いなごが食い、いなごが残した物は、ばったが食い、ばったが残した物は、食い荒らすいなごが食べました(4)。かみつくいなご、いなご、ばった、食い荒らすいなごは、繰り返されるいなごの災難を現わしています。いなごの群れは無数の軍隊のように攻め上り、ぶどうの木を荒れ廃れさせ、いちじくの木を引きむいて投げ倒し、その枝々を白くしました(6,7)。畑は荒れ果て、土地は干からび、穀物は枯れてしまいました。これによって倉庫は空になり、牧畜は嘆き、羊たちは草がなく疲れ果てました。神様にささげるささげ物まで断たれてしまいました。「ささげ物が断たれた」とは、神様から断絶されたために、神様から来る喜びと祝福からも断絶された状態です。全ての喜びは消え去り、悲しみだけが残りました。罪は、一時的には人々に快楽をもたらします。しかし、神様のさばきが臨むその日に、罪の快楽は終わり、大きな苦しみが臨むようになります。
 その日、主のしもべたちは荒布を身にまとい、うめき、悲しみ嘆かなければなりません。断食の日を定め、全ての民たちを、神様の宮に集め、彼らと共に神様に叫び求めて、悔い改めなければなりません。主の日が臨めば、いなごのさばきは近づくからです(15)。その日になる前に、悔い改めなければなりません。罪を嘆き、悔い改める道だけが、救いに至る道です。「その日」はさばきの日でもありますが、悔い改める者には救いの日です。神様は悔い改める者を憐れんでくださり、喜びと楽しみを回復してくださいます。

祈り:主よ!罪がどれだけ悲惨な結果を招くのかが、分かるようになりました。私に嘆き悲しむ心をください。

一言:嘆き悲しむ心


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