聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2008]

2008年 03月 01日 (土)

創世記44:18-34
ユダの悔い改め

 ユダは、ヨセフがベニヤミン一人だけを奴隷にするという状況で、命をかけてヨセフに切に願い求めました。彼は、自分がどのようにしてベニヤミンを連れて来るようになったのか、を詳しく話しました。ベニヤミンは、父ヤコブが命のように思い、愛する息子であり、父ヤコブの命と子どもの命はつながっていると言いました。それで子どもを失うことになれば、父親も悲しく泣きながらよみにくだる、と言いました。またそれを知っているので、ベニヤミンをエジプトに連れて来る時、自分がその子の保証をしたことを明らかにしました。「もし私があの子をあなたのところに連れ戻さなかったら、私は永久にあなたに対して罪ある者となります。」今ベニヤミンが帰ることができない状況で、自分が父と交わした約束を守ることができるように、ベニヤミンの代わりに自分を奴隷にし、子どもは兄弟たちと一緒に遣わしてください、と切に願いました。
 ユダはかつて嫁タマルと約束をして守りませんでした(38章)。また、父親の気持ちをあまり考えず、弟ヨセフを売り渡した主導者でもあります。そのような彼が、今ベニヤミンを特別に愛する父親の気持ちを深く理解しています。ベニヤミンが行かなければ、父親がその悲しみのゆえ死に掛かることを心配しています。父を愛し、父が愛する弟ベニヤミンを切に愛し、何としても約束を守ろうとしています。ユダの悔い改めは真実であり、具体的な実を結びました。

祈り:主よ!私も悔い改めの実を結び、犠牲的な愛のしもべとして成長するように助けてください。

一言:悔い改めの実を結ぶ人


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