聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2008]

2008年 03月 02日 (日)

創世記45:1-15
神様の良い御旨

 ヨセフはユダの悔い改めを見ると、これ以上感情を押さえることができませんでした。それでしもべたちをみな出し、声をあげて泣き、自分がヨセフであることを明かしました。そして恐れおののく兄たちに、詳細に神様の良い御旨が何であるのかを教えました。「それは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによってあなたがたを生きながらえさせるためだったのです。だから、今、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、実に、神なのです。」(7,8)。そしてさまざまな言葉で兄たちを慰めた後、すぐに行って父の家族を連れて、エジプトに下って来るように言いました。そして実弟ベニヤミンを抱いて泣きました。また兄たちと口づけをし、抱いて泣きました。
 ヨセフは自分の人生を神様の主権と摂理という光の中で見ました。その時、自分の人生に起きた全てのことは、神様が自分を多くの命を救う御業に用いるためであることが分かりました。神様はこのような御旨を成し遂げるために、ヨセフを時には奴隷として低め、謙遜訓練をさせたり、時にはエジプトの総理になるまで高めたりもされます。ヨセフがこの神様の主権と摂理の中で見る時、自分を奴隷に売った兄たちを赦すだけではなく、神様の中で熱く愛することができます。神様は私たちも私たちの時代に成し遂げられる神様の救いの御業に、私たちを用いられることを願われます。それで私たちはヨセフのようにこの神様の中で、私たちの人生を仰ぎ見なければなりません。

祈り:主よ!私が人生の試練に対して悲しまずに、神様の良い御旨を悟るように助けてください。

一言:神様の良い御旨



2008年 03月 03日 (月)

創世記45:16-46:34
エジプトに行ったヤコブの家族

 ヤコブはエジプトから帰って来た息子たちからヨセフの知らせを聞きましたが、信じませんでした。しかしヨセフが彼を乗せようと送った車を見ると、気を取り直して、死ぬ前に行って息子に会う望みを持ちました。神様は彼に現われてエジプトに下って行くことを恐れるなと言われました(3)。ヤコブの家族がエジプトに下って行くことは、神様の計画の一部であり、先祖たちに結んだ約束でした。またヨセフに与えられた夢が成し遂げられることでした。神様の計画は、イスラエルの民がしばらく自分の地を離れ、エジプトの地で大きな民族になることでした。その計画が成し遂げられれば、神様はイスラエルを再び約束の地に帰らせると約束してくださいました。
 それでヤコブは神様の約束をつかんで七十人の直系家族と共にエジプトに下って行きました。ヨセフはゴシェンの地に家族たちを導き、父と涙の再会を果たしました。ヨセフはその時家族を自分のそばに置かずに、ゴシェンの地で牧畜をするようにしました。エジプト人たちは牧畜業を軽んじることで、ヨセフの家族が牧畜をするようになれば、将来彼らから蔑視される可能性がありました。それでもこのようにしたのは、将来子孫がエジプトの文化と偶像崇拝の罪に染まらず、神様の民としての純粋さを守り、自立させるためでした。ヨセフはたとえエジプトの総理であっても現在に安住せず、神様の民としての遠い未来を見て、家族に仕えました。

祈り:主よ!私が信仰によって遠い未来を見て、生きる者になるように助けてください。

一言:未来を見よう


<<(1)    前のページ(1)    2    次のページ(3)    (4)>>

聖書別日ごとの糧