聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 08月 30日 (木)

創世記30:25-43
お金持ちになったヤコブ

Ⅰ.不利な立場に立たされたヤコブ(25-36)
 ヤコブは、これ以上報酬なしにラバンの羊を飼う生活ができない、と考え、故郷に帰ろうとしました。するとラバンは、「今までの報酬を払う」と言って、ヤコブを引きとめました。それでヤコブは、「羊ややぎの中で、ぶち毛とまだら毛、黒毛のものを全部報酬としてくださるなら、続けておじさんの家畜を飼う」と言いました。しかしラバンは、いやらしくも、羊とやぎの中で、ヤコブが話したものを全部選び出して、自分の息子たちに与え、その羊たちが混ざらないようにするため、ヤコブと三日の道のりの距離を置きました。彼はヤコブから労働力だけは搾取して、何の報酬も払おうとはしませんでした。
Ⅱ.最善を尽くしたヤコブ(37-43)
 ヤコブは、自分が飼っている羊の中には、しま毛のもの、ぶち毛のもの、まだら毛のものがないのを知った時、ラバンに対する怒りがこみ上げて来たことでしょう。しかしヤコブは不満をもらして座り込んだり、絶望してばかりいませんでした。自分ができる全ての力と知恵を出し切りました。彼が羊の群れの前に、ポプラやアーモンドやすずかけの木の若枝を取り、振り回しながら、家畜の品種改良を試みるのを見ると、本当に愚かで、無意味なことのように思えます(37,38)。しかし神様が祝福されることを信じ、自分ができる最善を尽くしました。その結果、驚くべきことにヤコブは金持ちになりました(43)。神様は、ご自分を信じ、最善を尽くす人を助けられます。

祈り:主よ!人としてできる全ての道が閉ざされても、絶望せずに最善を尽くせるように、助けてください。

一言:もみじの木でも振り回してみよう


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