聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 01日 (土)

創世記32:1-12
恐れの中で祈るヤコブ

Ⅰ.非常に恐れ、心配したヤコブ(1-8)
 故郷が近づいて来ると、ヤコブは兄エサウに使者を送って、恵みを求めました。しかし使者が戻って来て彼に伝えた知らせは、「エサウが四百人を引き連れて来る」ということでした。この知らせを聞いたヤコブは非常に恐れ、心配しました(6)。それで羊と牛を二組に分け、片方が打たれても、もう片方が逃れる計画を立てました。しかし神様は、約束通りに、故郷に帰るヤコブのために、軍隊を送って保護しておられました(1,2)。ヤコブがそれを見ても、これほどまでに不安になった理由は何でしょうか。第一に、神様が信じられない不信仰のためであり、第二に、過去の兄に対する罪意識のためでした。不信仰と罪意識は人の心を恐れさせ、心配させます。
Ⅱ.切に祈るヤコブ(9-12)
 ヤコブは不安でしたが、だからといって逃れることもできませんでした。彼は恐れの中で、神様の御前に進み出て、切に祈りました。彼は神様の約束を堅くつかんで祈りました。しかし彼は祈ったにも関わらず、恐れと不安から抜け出すことができませんでした。不安のあまり、祈りはしたものの、完全に神様に信頼することができなかったからです。私たちもヤコブのような祈りをすることが多くあります。緊迫した問題で祈りますが、不安と恐れと心配から未だ自由を得ることができません。しかし祈りの様態は神様に対する信仰です。信仰がない祈りは、心に平安が得られません。

祈り:主よ!私の不信仰と恐れをお赦しください。私と共におられる主に対する信仰をくださり、平安をください。

一言:信仰によって祈ろう


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