聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 03日 (月)

創世記33:18-34:31
シェケムの町に宿営したヤコブ

Ⅰ.はずかしめを受けたヤコブ(34:1-17)
 ヤコブは先祖の地カナンには帰って来ましたが、神様に誓願を立てたベテルには帰りませんでした(28:22)。彼は放牧に適したシェケムに土地を買い、定着しようとしました。そのような時、一つの事件が起こりました。ヤコブの娘ディナがシェケムの町を訪ねて行った時、その時の族長シェケムに強姦されてしまったのです。ヤコブの息子たちは心を痛め、怒りました。しかしヤコブは何も言えませんでした。それは、シェケムの父ハモルの言葉通りに彼らと互いに妥協し、互いに縁を結んで、その町で安逸に過ごそうとする心があったためでした。
Ⅱ.身の危険を感じたヤコブ(18-31)
 ヤコブの息子たちは、「互いに縁を結ぼう」とする提案に同意するふりをしました。そして、シェケムとハモルに、彼らも割礼を受けるようにと要求しました。しかしハモルとシェケムが割礼を受けてその傷が痛んでいる時、ヤコブの息子たちは男子を全て殺し、その町を略奪しました。この知らせはカナン人とペリジ人に広がって行きました。ヤコブは彼らの恐ろしい報復を受ける危機に処せられました。ヤコブは神様を受け入れましたが、シェケムの町に根を下ろし、そこに安住しようとする心がありました。これは、彼の信仰生活が積極的に神様の御旨に従おうとすることより、自分の問題解決にだけ関心があったからです。しかし神様の御旨を後回しにして、自分勝手に生きようとした時、ヤコブがそこで受けたのは羞恥と危険だけでした。

祈り:主よ!私の問題が解決したからといって、安逸に過ごして来た罪を悔い改めます。もう一度、主の召されの御旨に積極的に従います。

一言:羞恥と危険を招く理由


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