聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 09日 (日)

創世記40:1-23
獄中でも他人を顧みたヨセフ

Ⅰ.人の顔色を見たヨセフ(1-8)
 ヨセフが獄中にいた時、パロの臣下のうち、献酌官と調理官が監獄に入れられました。ところがある日の朝、ヨセフが彼らを見ると、彼らはいらいらしていました。ヨセフは彼らに尋ねました。「なぜ、きょうはあなたがたの顔色が悪いのですか。」ヨセフは理由もなく苦しみを受けていながらも、自己憐憫にだけ浸りませんでした。自分の状態を見ても辛いのに、ほかの人の顔にあるいらいらまで詳細に見て、心を尽くして助けようとしました。過去、ヨセフは父親の特別な愛を受けて育ったせいで、自己中心的で、自分の言行が兄たちにどんな苦しみを与えるのか、よく分かりませんでした。ところが苦しみを受けながら、彼は他の人の苦しみも考えることのできる成熟した人に成長しました。
Ⅱ.恵みを忘れた献酌官(9-23)
 ヨセフは、調理官と献酌官の夢の話を聞いて、その夢を解き明かしました。特に、献酌官の夢を解き明かしながら、もし彼が復職するようになれば、自分の悔しい事情を王に話してください、と頼みました。しかし献酌官は復職すると、ヨセフのことを忘れてしまいました(23)。人に頼ったり、彼に期待すると、必ず絶望するようになり、傷を受けるようになります。ヨセフはこの出来事を通して、神様だけに頼らなければならない信仰を学びました。

祈り:主よ!私が自分の苦しみだけを考え、他の人に対しては関心がありません。他の人のことを考える内面性を持つように、助けてください。

一言:兄弟の顔色まで見る成熟した内面


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