聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 10日 (月)

創世記41:1-36
パロの夢を解き明かしたヨセフ

Ⅰ.パロ王の前に立ちようになったヨセフ(1-14)
 パロはある日、二つの不思議な夢を見ました。一つは、つやつやした、肉づきの良い七頭の雌牛が、醜いやせ細った七頭の雌牛に食べられる夢でした。もう一つは、肥えた良い七つの穂が、しなびた七つの穂に飲み込まれた夢でした。パロは心騒がして、すべての呪法師とすべての知恵ある者たちを呼び寄せましたが、誰も解き明かすことのできる者はいませんでした。その時、献酌官長が、自分が拘留された時、「ヨセフが解き明かした通りに、もとの地位に戻された」ことを覚え、パロに告げました。それでヨセフは地下牢から出て、パロ王の前に立つようになりました。理由もなく苦しみを受けているからと言って、気を落としはいけません。時が来ると、神様は必ず良い報いを施してくださいます。
Ⅱ.パロの夢を解き明かしたヨセフ(15-36)
 パロの夢を全て聞いたヨセフの答えは、はっきりとしていました。「パロの夢は一つです。神がなさろうとすることをパロに示されたのです。」(25)。パロの夢は、七年の大豊作の後に、それよりもひどい大ききんが七年も続くというものでした(29,30)。ヨセフはパロの夢を解き明かしただけではなく、その対策も提示しました。そして、パロの夢は、神様がなさろうとすることをパロに示されたことを、教えました(25,26,32)。ヨセフのこのような優れた知恵は神様から来たものです(16)。人の知恵と知識には限界があります。しかし神様に知恵を求める者には、主が自ら与えてくださいます(ヤコ1:5)。

祈り:主よ!私の知恵では何もすることができません。私に与えられた機会を逃さないように、知恵をください。

一言:神様を恐れることが知恵の始まり



2012年 09月 11日 (火)

創世記41:37-57
エジプトの総理になったヨセフ

Ⅰ.総理になったヨセフ(37-45)
 パロと家臣たちは、ヨセフの夢の解き明かしと彼が提示した対策を聞いて、驚きました。パロは「あなたのように、さとくて知恵のある者はほかにいない。」と言って、ヨセフの知恵を賞賛しました。そしてすぐに、ヨセフをエジプトの総理に任命しました(41)。今、彼の許しなくしては、だれも手足を上げることもできないほど、ヨセフは大きな権力を得るようになりました(44)。パロが、奴隷の青年ヨセフをこのように高くした理由は何でしょうか。それはヨセフが「神の霊が宿っている人」だからです(38)。神様を恐れ敬い、神様に頼ることで、ヨセフは人生において成功することができました。
Ⅱ.神様に感謝するヨセフ(46-57)
 ヨセフの解き明かした通りに、エジプトには七年の大豊作がありました。人々は愚かな存在であり、しばらく豊作があると、ずっと豊作が続くと勘違いします。それでむやみに使い、浪費する癖があります。しかしヨセフは食料をことごとく集め、町々の倉庫に蓄えました(48,49)。ヨセフはそれまで、多くの苦しみを受け悔しい思いをしたので、今、高い権力を利用して、自分に悪を行なった人々に報復することもできました。また、このように成功したのは自分の力によるものだと考え、自分勝手に行動することもできました。しかし彼は息子たちの名前を、マナセ(私のすべての労苦を忘れさせた)、エフライム(主が私を実り多い者とされた)とつけました。彼は、神様の慰めと愛に感謝し、全ての栄光を神様に帰しました(51,52)。

祈り:主よ!私の全てのあやまちにも関わらず、私に勝利をくださった主に感謝と賛美と栄光をささげます。

一言:勝利をくださった方は神様です


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