聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 12日 (水)

創世記42:1-17
兄たちに会うようになったヨセフ

Ⅰ.弟ヨセフに伏し拝んだ兄たち(1-8)
 ききんによって、カナンに住んでいたヤコブの家族も深刻な食糧難に直面しました。ヤコブは息子たちをエジプトに送って、食料を買って来させました。しかしヨセフの弟ベニヤミンは、わざわいがふりかからないように、一緒に行かせませんでした(4)。このようにして兄たちはエジプトに行き、総理になったヨセフの前に伏し拝むことで、二十年前の夢が成就しました。兄たちは嫉妬によってヨセフを売りましたが、神様はそれを用いて、夢を成就されました。
Ⅱ.兄たちを間者として捕らえたヨセフ(9-17)
 ヨセフは二十年前の夢が成就したことを悟った瞬間、兄たちをスパイ容疑で捕らえました(9)。ヨセフがこのようにしたのは、兄たちがベニヤミンを害していないか、また、ベニヤミンとその父ヤコブにどのように接しているのか、彼らの本心を知ろうとするためでした。それで「間者ではない」という兄たちの説明を聞いたヨセフは、わざと兄たちを監禁して、その中の一人が行って、弟ベニヤミンを連れて来ることで、彼らの誠実を証明するように、言いました(16)。
 二十年ぶりに兄たちに出会ったヨセフの喜びはどれだけ大きいものだったのでしょうか。しかし彼は、兄たちが自分たちの罪を悔い改めるように助けるために、兄たちを間者として捕らえました。本当の愛とは、無条件包み込むことではありません。神様の御前で、自分の罪の問題を悟り、悔い改めるように助けることです。この愛だけが、人を生かします。

祈り:主よ!私が兄弟たちを愛する時、神様の側に立って愛することができるように、助けてください。

一言:本当の愛



2012年 09月 13日 (木)

創世記42:18-38
兄たちから離れて泣いたヨセフ

Ⅰ.兄たちから離れて泣いたヨセフ(18-25)
 三日後、ヨセフは「私も神様を恐れる者だから、全ての人を監禁せずに、一人だけ残して、あとは食料を持って帰り、弟ベニヤミンを連れて来ることで、彼らの誠実を立証せよ。」と言いました(19,20)。すると彼らは恐ろしい罪意識に捕らわれました。二十年前に、あわれみを請うヨセフの心の苦しみを見ながらも、奴隷として売った罪から、このような苦しみに会っていると、恐れていました(21)。ヨセフは、二十年もの間罪意識に捕らわれ苦しんでいる兄たちを見て、心痛め、泣きました。ヨセフは兄たちの罪の問題を解決しようと、人知れずに多くの涙を流しました。人の罪の問題を解決するように助けることは、容易なことではありません。苦しみと涙なしにはできません。たましいに対する痛みと涙がある人だけが兄弟を罪から救うことができます。
Ⅱ.心配し、身を震わせる兄たち(26-38)
 彼らは戻る途中で、食料といっしょに銀が入っているのを見つけました。しかし彼らは、「お金ができた」と喜ぶことができませんでした。「神様が彼らを罪の中に放り込み、罰せられるのだ」と思い心配し、身を震わせました(28)。この知らせを聞いた父ヤコブもひどく恐れました。兄たちは隠れた罪のために、何が起きても苦しみました。このように罪は、自分を苦しめ、他の人に深い傷と悲しみをもたらします。

祈り:主よ!私が兄弟たちの罪を非難することより、罪を悔い改め、救いを得るように苦しみを担えるように助けてください。

一言:涙を流す牧者


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