聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 14日 (金)

創世記43:1-15
ベニヤミンを行かせるヤコブ

Ⅰ.ベニヤミンに対して責任を負うユダ(1-10)
 カナンにききんが続くと、エジプトから持って来た穀物はみな底を尽きました。兄たちはどうすることもできず、もう一度エジプトに行かなければならず、エジプトに行くためには、ベニヤミンを連れて行かなければなりませんでした。ユダは、家族を生かすためにはベニヤミンを連れてエジプトに下って行かなければならないことと、自分が責任も持ってベニヤミンを無事に連れて帰る、と言いました(8,9)。彼はヨセフを妬み、ヨセフを売った時には先頭に立ちましたが、今は家族のために、自分を犠牲にしようとする人に変わりました。
Ⅱ.ベニヤミンを一緒に行かせるヤコブ(11-15)
 ヤコブはユダの話を聞いて、家族が生きるためには他の子どもたちと一緒にベニヤミンをエジプトに行かせるしかないことを、知りました。それで彼は困難な中でも特別な贈り物を用意し、また前に袋に入っていた銀までも持って行かせました(11,12)。彼は、もしもの時に備えて、万全の準備をしました。そうしながらも彼は言いました。「私も、失うときには、失うのだ。」(14)。この言葉は、不信仰とあきらめから出たものではありませんでした。神様を信じていたために、行なった信仰の決断でした。ヤコブが神様を信じて、ベニヤミンをエジプトに行かせたことで、これが契機となり、ヤコブの全ての家族がエジプトに下って行くようになりました(46:7)。信仰の決断は、必ず良い実を結ぶようになります。

祈り:主よ!私が、状況が苦しいからと言って、悲しいことばかり考えていた不信仰を悔い改めます。全能なる神様を信じ、信仰によって決断するように助けてください。

一言:失う時には、失うのだ



2012年 09月 15日 (土)

創世記43:16-34
兄弟たちをもてなすヨセフ

Ⅰ.兄たちをもてなしたヨセフ(16-31)
 ヨセフは、ベニヤミンを連れて来た兄たちを、昼食に招きました。穀物を買いに来た一介の一般人たちを、エジプトの総理が招待することは破格の待遇でした。それで、兄たちは袋の中に入っていたお金のために、自分たちを奴隷にするのではないのか、と考え恐れました(18)。彼らはこのような恐れから、ヨセフが家に入って来ると、準備しておいた贈り物をささげ、地にひれ伏しました(26)。ヨセフは彼らの中からベニヤミンを見つけ、胸が熱くなりました(30)。彼は急いで泣く所を探して、奥の部屋に入って行って泣き、顔を洗って出て来て、その感情を抑制して、食事を出せと命じました。そして兄たちを豊かな食べ物でもてなしました。彼は、自分を売った兄たちを、もてなしました。ヨセフは、兄たちの罪は憎みましたが、兄たちは熱く愛しました。この愛は、罪は憎まれますが、罪人を愛で受け入れてくださるイエス様の愛です。
Ⅱ.ベニヤミンに、五倍のものを与えたヨセフ(32-34)
 ヨセフはエジプトの風習に従って、食卓を備えました。そして年長者から順番に座らせました。ところがヨセフはベニヤミンには、ほかの兄より五倍も多い食事を与え、ベニヤミンを特別に待遇しました(34)。それに対する兄たちの心を知るためでした。以前に彼らは、ヨセフが父親の特別な愛を受けたからと言って、ヨセフを妬みました。しかし今、彼らはベニヤミンを妬みませんでした。

祈り:主よ!醜い罪人を熱い愛で受け入れてくださり、感謝します。私もこの愛を学ぶように、助けてください。

一言:敵さえももてなす愛


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