聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 16日 (日)

創世記44:1-17
兄たちを試すヨセフ

Ⅰ.自分たちの潔白を誓う兄たち(1-9)
 ヨセフは兄たちを見送って、ベニヤミンの袋の中に銀の杯を隠しておいて、管理者を送って追及させました。「なぜ、あなたがたは悪をもって善に報いるのか。」(4)。すると兄たちは、「袋の中にあった銀も持って来た自分たちが、どうしてそのようなことができるのでしょうか。杯が見つかった者は殺され、自分たちはみな奴隷になる。」と誓いました。それまで罪によって苦しんで来た彼らは、今殺され、奴隷にされることがあっても、真実に生きようとしました。
Ⅱ.神様の御前で罪を認める兄たち(10-17)
 ヨセフの管理者は、荷物の中から杯が見つかった者だけが奴隷になると言って、年長者から順番に袋を調べ始めました(10,11)。ところが、どうしたことでしょう。銀の杯がベニヤミンの袋の中から見つかりました。管理者の言葉通り、彼らはベニヤミンだけを残して、家に帰ることもできました。しかしユダはヨセフに、「神様が自分たちの咎をあばかれたので、自分たちはヨセフの奴隷になる。」と言いました。ユダがヨセフを売った時は、神様を恐れませんでした。しかし今は、神様を恐れるようになり、その神様の御前で、自分たちは罰を受けて当然の罪人だと告白しました。人が罪人である自分を発見した時にだけ、救いを得ることができ、役に立つ新しい人に変わることができます。

祈り:主よ!私が神様の御前で罪人であり、罪によってさばかれるべき存在であることを告白します。私を救い、役に立つ人になるように助けてください。

一言:神様の御前での自己発見



2012年 09月 17日 (月)

創世記44:18-34
ベニヤミンの代わりに奴隷になろうとするユダ

 ヨセフは、連帯責任を負うとする兄たちの意見を黙殺し、ベニヤミンにだけ罪を問い、彼を奴隷にすると言いました。ヨセフは、このようにして、兄たちが変わったのかを知ろうとしました。
 その時、ユダはエジプトの総理であるヨセフの前に出て申し出ました。自分がどのようにしてベニヤミンを連れて来たのかを詳しく話し、父ヤコブがベニヤミンをどれだけ愛しているのか、を話しました。父ヤコブの命が子どもの命とつながっていることを話しました(30)。それで子どもを連れて帰らなければ、父がよみに下る悲しみを受け、自分たちはそれに耐えられない、と言いました。ユダは過去父親を傷つけ、弟を売り渡した人でした。しかし今は、父親の心を深く理解し、父と弟を心から愛しています。何よりも、ユダは自分がベニヤミンの代わりに奴隷になるので、ベニヤミンだけはすぐに父親のもとに帰らせるように、切に願いました(33)。彼は、愛するベニヤミンと父親のためなら、どんな犠牲でも払おうとしました。ユダは本当に心から昔の罪を悔い改め、悔い改めにふさわしい実を結ぼうとしました。
 イエス様は、「友のためにいのちを捨てるなら、それよりも大きな愛はない」と言われました(ヨハ15:13)。ユダは、このような美しい愛の所有者になりました。私たちも、妬みと利己心を悔い改め、この愛を学ばなければなりません。

祈り:主よ!罪の奴隷だった私のために、いのちをお捨てになった主の恵みを覚えます。私も兄弟たちに、このような愛を施すことができるように、助けてください。

一言:贖いの供え物になったイエス様


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