聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 18日 (火)

創世記45:1-15
声を上げて泣いたヨセフ

Ⅰ.兄たちと口づけし、抱いて泣くヨセフ(1-8)
 ヨセフは、兄たちが悔い改めるまで、自分の感情を抑えて、彼らを助けようと多くの痛みを担いました。ところが、「ベニヤミンの代わりに奴隷になる」と哀願するユダを見て、ヨセフはユダが悔い改めたことが分かりました。そして彼は、自分のそばに立っている臣下たちを追い出して声を上げて泣き、自分がヨセフであることを明かしました。そして彼らに言いました。「それで神は私をあなたがたより先にお遣わしになりました。それは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによってあなたがたを生きながらえさせるためだったのです。だから、今、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、実に、神なのです。」(7,8)。ヨセフは、兄たちが自分を売ったからと言って、それを悲劇的な出来事として見たり、兄たちに敵対視しませんでした。ヨセフはそれを、神様の摂理として見ました。神様の御旨が成し遂げられる目的の中で、起きた出来事として見ました。それでヨセフは兄たちを赦すことができ、愛することができました。神様の摂理を信じる時、人との間の葛藤から抜け出すことができ、どんなたましいも愛することができます。
Ⅱ.急いで私の父上をここにお連れしてください(9-15)
 ヨセフは、いろんな言葉で兄たちを慰めた後、「急いで行って、父の家族を連れて、エジプトに下って来るように」と言いました。そして実弟ベニヤミンの首を抱いて、泣きました。また、兄たちに口づけし、彼らを抱いて泣きました。敵を愛するヨセフの愛は、イエス様の愛のひな型です。

祈り:主よ!私にも摂理を信じる信仰をくださり、ヨセフのようにどんな人も赦し、愛せる信仰をください。

一言:敵を愛する信仰



2012年 09月 19日 (水)

創世記45:16-46:34
エジプトで家族を迎えるようになったヨセフ

Ⅰ.エジプトに下って行ったヤコブ(45:16-46:7)
 ヤコブは、エジプトから戻って来た兄たちから、「ヨセフが生きているだけではなく、エジプトの総理になっていた」という知らせを聞いて、気絶するほど驚きました(26)。ヤコブはどれだけ驚いたのでしょうか。ヤコブは全家族を連れて、エジプトに下って行きました。しかし約束の地から離れることが、心に引っかかっていました。神様はこのようなヤコブに現れて、エジプトで大いなる国民にすることと、再び約束の地に戻って来ることを、約束されました(46:3,4)。
Ⅱ.エジプトで家族を迎えるようになったヨセフ(46:8-34)
 ヨセフは全部で七十人の家族を迎えるようになりました。特に、父ヤコブに会ってから、しばらくの間泣きました(29)。ヤコブはヨセフに会って、「もう今、私は死んでもよい。」と言いました(30)。ヨセフがこの上もない喜びを受けていると、家族たちを彼のそばに置くこともできました。しかしヨセフはそのようにはしませんでした。家族が家畜を飼うのに適しているゴシェンの地に住むように、言いました(34)。エジプト人たちは家畜を飼うことを忌み嫌うため、ヨセフの家族が家畜を飼うようになれば、待遇を受けることができなくなります。それでもヨセフがそのようにしたのは、その子孫がエジプトの文化と偶像崇拝の罪に陥らずに、神様の民としての純潔を守り、自立させるためでした。ヨセフはエジプトの総理になっていましたが、遠い未来を仰ぎ見る信仰によって、家族を助けました。

祈り:主よ!私が現実の安逸に浸ろうとした罪を悔い改めます。今、遠い未来を仰ぎ見、信仰によって生きるように助けてください。

一言:未来を仰ぎ見る信仰


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