聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 09月 22日 (土)

創世記49:1-28
十二人の子どもたちを祝福するヤコブ

Ⅰ.ユダを祝福したヤコブ(1-12)
 臨終を迎え、ヤコブは十二人の子どもたちを呼び寄せて、彼らを祝福しました。ヤコブの長子はルベンです。しかしヤコブは彼を後継者にしませんでした。なぜなら彼はすぐれた力の持ち主でしたが、情欲を節制することができなかったからです(4)。シメオンとレビは怒りと血気を治めることができず、残酷な行ないをしたため、呪いを受けました(5-7)。ヤコブはユダを後継者にしました(8)。そして、その子孫からメシヤが生まれることを、預言しました(10)。彼はヨセフを妬み、奴隷に売った主導者でした。また、異邦人の女と結婚し、嫁と不倫の関係を結んだ者でした。しかしユダは真実に悔い改めて変わり、新しい人になりました(43,44章)。神様の御業は、能力がある人より、悔い改めて信仰によって変えられた人が祝福を受けます。
Ⅱ.ヨセフを祝福するヤコブ(13-28)
 ヤコブはヨセフを大きく認めました。ヤコブによれば、ヨセフは神様の助けによって大きな実を結んだ者であり、どんな逆境でも耐えられる力がありました。しかしヤコブは、彼の偉大なみなもとは、全能なる神様にあると言いました(24)。ヤコブが個人的な感情で祝福をしようとするなら、ヨセフを最も大きく祝福することになります。しかしヤコブは、感情や能力よりも、神様の御旨の中で、それぞれにふさわしい祝福を与えました(28)。

祈り:主よ!能力ある者よりは、悔い改めて変えられた者が用いられることを感謝します。私が神様に用いられる者になるように、助けてください。

一言:信仰の人が祝福される



2012年 09月 23日 (日)

創世記49:29-50:26
約束と摂理を信じるヨセフ

Ⅰ.神様の約束を信じたヨセフ(49:29-50:14,22-26)
 ヤコブは息子たちを祝福した後、もう一度、自分をカナンの地に葬るように命じて、死にました(49:29-33)。すると、ヨセフは父の遺言通りに、ヤコブをカナンの地に担いで行き、マクペラのほら穴に埋葬しました(50:1-14)。彼は、自分が死ぬ時も、父のように遺言を残しました。「神は必ずあなたがたを顧みてくださるから、そのとき、あなたがたは私の遺体をここから携え上ってください。」(25)。ヨセフは、自分が死んでも、神様はその約束通りに、イスラエルの民をカナンの地に導かれ、その地を下さることを信じました。私たちも、神様の約束の御言葉を信じなければなりません。
Ⅱ.神様の摂理を信じるヨセフ(50:15-21)
 ヤコブが死ぬと、兄たちはヨセフに、父の遺言のように装って、自分たちの罪と咎を赦して欲しいと、言いました(17)。ヨセフは、まだ赦しの愛を信じられずに、恐れおののいている兄たちを見ると、あまりにも心が痛んで泣きました。ヨセフは、このような兄たちに、神様が彼らの悪を善に変え、いのちを救う御業を成して来られたことを教えました(20)。
また、彼らの子どもたちを養うと、優しく語り彼らを慰めました(21)。
 ヨセフは摂理を信じる信仰があったので、兄たちの罪を心から赦し、慰めることができました。悪を善に変えてくださる神様の摂理を信じる時に、私に悪を行なった人を赦すことができます。

祈り:主よ!主の約束と摂理を疑っていた罪を悔い改めます。摂理を信じる信仰の中で、私に悪を行なった人を赦します。

一言:約束と摂理を信じる信仰


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