聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2019]

2019年 12月 08日 (日)

創世記 16:1-16(13)
あなたはエル・ロイ

 15章ではアブラムが不信仰に陥ってしまいましたが、16章では妻のサライが不信仰に陥ります。サライは子供を産まないまま年をとっていく自分のことを思い、相続人の問題を人間的な方法で解決しようとしました。女奴隷ハガルをアブラムに与え、子供を得ようとしたのです。ところが、ハガルはみごもると、自分の主人であるサライを見下げるようになりました。信仰によって忍耐することができずに人間的な方法をとるならば、むしろ更に大きな問題が発生します。アブラムは二人の妻の間で板ばさみになって、自分ではどうしようもできない状態になってしまいました。問題が大きくなり、家庭は崩壊しそうでした。
 ハガルは、サライのもとから逃げて荒野をさ迷いました。そんなハガルを、神様が訪ねて来られ、助けてくださいました。神様は、私たちが自分の力ではどうしようもできない問題を抱えて苦しむ時に、自ら訪ねて来られ、助けてくださるお方です(ヘブル4:16)。神様は、ハガルに女主人のもとに帰り、身を低くするようにという方向を与え、彼女の子どもも祝福してくださいました。子どもの名前をイシュマエル(神様が聞き入れる)と名づけるようにさせたのも、ハガルの苦しみを聞き入れたからでした。神様は、誰も聞いて理解してくれない私たちの苦しみ、うめきを聞いて答えてくださるお方です。ハガルはこの事件を通して「エル・ロイの神様(ご覧になる神様)」に出会いました。


適用:自分のうめきを誰も聞いていないと思いますか

一言:神様が聞いて答えてくださる


<<(1)    前のページ(6)    7    次のページ(8)    (12)>>

聖書別日ごとの糧