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2020年 01月 14日 (火)

創世記 23:1-20(20)
埋葬地を買ったアブラハム

 サラは百二十七歳の年齢でヘブロンで死にました。アブラハムは生涯の伴侶であったサラのために悼み、悲しみ、泣きました。彼はヘテ人に、サラのために埋葬地を得させてほしいとお願いしました。ヘテ人たちは、アブラハムを神が立てられた指導者として認め、自分たちが持っている墓地の中から良いものを選ぶように言いました。アブラハムはエフロン所有のマクペラのほら穴を埋葬地として譲ってもらうようにお願いしました。この言葉を聞いたエフロンは、自分の畑とほら穴をただで与えると言いました。しかし、アブラハムはただでもらうという好意に甘えることなく地の対価として銀四百シェケルをエフロンに渡しました。アブラハムは、適切な対価を払って、エフロンの畑とそこに属するほら穴とその周りにあるすべての木を買い取りました。その町の門に入ってきたすべてのヘテ人たちの目の前でマクペラのほら穴がアブラハムの所有となりました。
アブラハムがマクペラのほら穴を、あえてお金を払って買った目的は何ですか。子孫たちに、その地が神様の約束の地であることを教えるためでした。アブラハムは、自分の子孫が異邦の客のようになっても、400年後には、再び戻ってくるという神様の約束を信じていました。アブラハムは子孫にこの地が彼らと何の係わりもない地ではなく、神様が約束した地であることを確信させようとしました。このため、サラと自分の埋葬地を買っておき、誰も否定することができないようにお金を払い、確実に彼の所有としたのです。アブラハムは旅人として住んでいましたが、約束の地への明確な望みがありました。彼は当代だけでなく、子孫の信仰を助けようと、信仰の証拠を残す歴史観を持った人でした。


適用:子孫たちに何を残そうとしますか

一言:信仰の遺産


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