聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2020]

2020年 01月 27日 (月)

創世記31:1-30(24)
事の善悪を論じないように

 ヤコブが富むようになると、ラバンとその息子たちの彼に対する態度が、以前のようではなくなりました。すると、主はヤコブに生まれ故郷に帰るように方向を与えて下さいました。ヤコブは自分の持ち物全部を持って、ラバンが羊の毛を刈る為に出て行った隙を狙い、故郷へ出発しました。三日目に、ヤコブが逃げたことがラバンに知らされました。ラバンは身内の者たちを率いて、七日の道のりを、彼のあとを追って行き、ギルアデの山地でヤコブに追いつきました。ヤコブは、自分の命を奪われることは勿論、妻たちと全ての持ち物を失う危機に陥りました。しかし、神様は夜、夢にアラム人ラバンに現れました。ヤコブと、事の善悪を論じないように、と命令しました。神様から警告を受けたラバンは、自分に前もって知らせてくれたならば、タンバリンと立琴で喜び歌って送り出したろうに、なぜ、こっそり抜け出したのか、とヤコブに言うだけで、害を与えませんでした。
 ヤコブは、自分の意志と誠実さで人生を生きているように見えます。しかし実は、神様の導きと保護の中にいました。彼はベテルでの誓願の祈りをすっかり忘れていましたが、神様はそれを覚えていて下さり、時折、彼に食べるパンと着る着物を賜り、彼を再び故郷に帰るようにして下さいました。彼の命を守って下さいました。私たちが、自分のした祈りに答えて下さり、自分の人生を繊細に導く神様の御手の働きを見ることが出来るように祈ります。神様に自分の将来を任せ、完全に従順であることが出来るようにお祈りします。


適用:一人で苦難を乗り越えていると思いますか

一言:神様の見守りの中で


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