聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2020]

2020年 06月 03日 (水)

創世記40:1-23(23)
忍耐の訓練を受けたヨセフ

主がヨセフとともにおられ、彼が監獄にいるすべての囚人を管理していたある日のことです。エジプト王の献酌官と料理官が、その主君、エジプト王に対して過ちを犯した出来事が起こりました。ファラオはこの二人の廷臣に対して怒り、彼らを侍従長の家に拘留しましたが、そこはヨセフが監禁されているのと同じ監獄でした。侍従長がヨセフを彼らの付き人にしたので、ヨセフは彼らの世話をするようになりました。ある日、二人の顔がさえないのを見たヨセフは、彼らにその理由を聞きました。二人とも、夢を見たけどそれを解き明かす人がいない、ということでした。彼らのそれぞれの夢に対するヨセフの解き明かしはこうでした。献酌官長の場合は三日後に復職できて、料理官長の場合は処刑される。そこで、ヨセフは献酌官長に「あなたが幸せになったときには、どうか私を思い出して・・・恵みを施してください」(14)とお願いしました。それは献酌官長の手を借りて、神様が自分をここから出してくださるだろうと期待していたからでしょう。
 ところが、献酌官長がヨセフのことを思い出すことはありませんでした。結局、そのまま二年が過ぎることになりますが、ヨセフがファラオの前に立つようになるまでの二年間、ヨセフは神様が自分のことをお忘れになったのではないかと思ったかもしれません。けれども、神様はこの期間を通しても、ヨセフを信仰の人として訓練されたのです。それによって、ヨセフは自分の考えや自分の計画を横に置き、神様の時を待つことが出来る忍耐深い人に変えられました。


適用:神様が自分のことをお忘れになったと思っていますか

一言:忍耐しなさい


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