聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2020]

2020年 06月 04日 (木)

創世記41:1-36(36)
大豊作の時に飢饉の時の備えを

ある日、ファラオが二つの夢を見ました。非常に生々しい夢だったので、朝になって、ファラオは心が騒ぎ、人を遣わして、エジプトのすべての呪法師とすべての知恵のある者たちを呼び寄せました。ファラオは彼らに夢のことを話しましたが、その夢を解き明かすことのできる者はいませんでした。ちょうどその時、献酌官長がヨセフのことを思い出し、ファラオにヨセフを推薦しました。ファラオの前に立つようになったヨセフは、夢を解き明かすのは自分ではなく「神がファラオの繁栄を知らせてくださるのです」と言ってから、ファラオの夢を聞きました。ヨセフはファラオに「ファラオの夢は一つです。神が、なさろうとしていることをファラオにお告げになったのです」(25)と言いました。その夢は、七年間は大豊作が訪れ、七年間は飢饉が起こるということでした。
 では、なぜ神様は、このような夢をファラオに見せてくださったのでしょうか。それは、この世を支配する者は彼ではなく、神様であることを教えてくださるためであり、主がヨセフを総理大臣として立てて、エジプト及び周辺の国々を救おうとされたからでした。ヨセフは、ファラオの夢を解き明かした後にその解決策も提示しました。今、ファラオがさとくて知恵ある人を見つけ、豊作の時にその五分の一を蓄えて飢饉に備えておけば、この地は飢饉で滅びることがないだろう、と教えました。
 人生の法則は、豊作の時があれば、飢饉の時もあるということです。私たちは豊作(恵み)の時に神様の恵みと御言葉を心に蓄えて、飢饉(霊的な飢饉)のために備えるようにしなければなりません。


適用:飢饉の時をどのように備えれば良いでしょう

一言:心に御言葉を蓄えよう



2020年 06月 05日 (金)

創世記41:37-57(43)
エジプトの地を監督するようになったヨセフ

 ヨセフの解き明かしは、ファラオとすべての家臣たちの心にかないました。ファラオは「神の霊が宿っているこのような人が、ほかに見つかるだろうか。神がこれらすべてのことをおまえに知らされたからには、おまえのように、さとくて知恵のある者は、ほかにはいない」とヨセフを認めて、即座に彼をエジプトの総理大臣に任命しました。そのしるしとして、ファラオは自分の指輪を外してヨセフの指にはめ、亜麻布の衣服を着せ、その首に金の首飾りを掛け、そして、自分の第二の車に彼を乗せたのでした。
 ヨセフは、すでに準備された者でした。彼は奴隷や囚人という最も身分の低いところまで低くなりましたが、そうなっても彼は主人に忠実を尽くし、また謙遜に、囚人に仕える訓練を受けました。ファラオが見る限り、ヨセフには神の霊が宿っており、ほかに見つけることができないような人でした。彼はエジプトの地を監督するようになり、ファラオのもとから出発して、エジプト全土を巡り、豊作の時に飢饉の時の備えとして穀物を蓄え始めました。
 ヨセフはこれらすべての出来事が、神様がともにいて下さり、み恵みを施してくださった故だと、身に染みて悟りました。飢饉の年が来る前に生まれた二人の子どもの名前が、それを物語っています。長子を「マナセ」、次男を「エフライム」と名付けました(51,52)。これは神様が、自分のすべての労苦と、自分の父の家のすべてのことを忘れさせてくださったばかりでなく、苦しみの地で、実り多い者としてくださったという信仰告白だったのです。


適用:低いところにいますか

一言:準備された者が用いられます


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