聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2016]

2016年 01月 03日 (日)

出エジプト記21:12-27
殺人と暴力についての定め

1.人を死なせた人に対して(12-17)
 「人を打って死なせた者は、必ず殺されなければならない。」と言われました。自分の両親を打つ者、人をさらった者、両親を呪った者も、必ず殺されなければならない、と言われました。神様がこのように人の命を尊く思われるのは、人が神様の形を持った尊い存在であるからです(創9:6)。それでどんな場合にも、人を殺してはいけません。殺人は憎しみと妬みから来ます。それでイエス様は、兄弟に対して怒ったり、悪口を言って憎むことも、「人を殺すことである」と言われました(マタ5:22)。アグスチヌスは、「自殺も殺人である」と言いました。今日は、人の命を軽視する悪い時代です。お金は神のように崇拝しますが、人の命は虫けらのように考えます。これは、サタンの影響の下にあるからです(ヨハ8:44)。このような時代に、私たちは生命尊重思想を持ち、福音伝道を通して、命を生かすのに、力を入れなければなりません。
2.暴力をふるう者に対して(18-27)
 人を殺傷した場合、必ず補償をし、治療しなければなりません。奴隷にけがを負わせた主人も、罰としてその奴隷を自由の身にしてあげなければなりません(26,27)。人に傷を負わせた場合、目には目、歯には歯、手には手、足には足、打ち傷には打ち傷で報いなければなりません(24,25)。この御言葉は報復を奨励するものではありません。むしろ感情に流されて、被害を受けた以上に報復することで、起きる暴力の悪循環を防止するのに、その目的があります。

祈り:主よ!私が心で兄弟を憎み、害したことが多くあったことを悔い改めます。今からは命を生かす福音の御業に献身します。

一言:生命尊重


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