聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2016]

2016年 01月 04日 (月)

出エジプト記22:1-15
賠償に関する定め

1.盗んだ時(1-4)
 人が牛や羊を盗み、殺したり売ったりした場合、牛の場合は五倍、羊の場合は四倍で償うように、命じられました。償う物がなければ、体を売ってでも、完全に償ってしまうように、言われました(3)。このようにして神様は、私有財産を保障してくださいました。
 人の物を盗むのは、貪欲と、努力せずに得ようとする怠惰から生じます。神様は、熱心に働いて正当な労働の代価を得るように、言われました(Ⅰテサ4:11,12)。正当な労働の代価なく、投資して得た財産や不義な方法でお金をもうけることは、事実上盗んだのと同じことです。私たちは盗む代わりに、熱心に働いて、自分のパンを食べ、さらに進んで、良い行ないに熱心でなければなりません(エペ4:28)。
2.自分の家畜が他人の財産を害した時(5-15)
 自分の家畜が他人の畑や食料やぶどうを食べた場合、自分の畑やぶどう畑の最良の物で償いをしなければなりません。神様は、誤って害を及ぼした場合にも、自分の過ちに対して責任を負う人になることを、願われます。
 他人の物を預かっていて、死んだり傷ついた場合には、裁判官の所に行って判決を受け、賠償をしなければなりません。物を預かった者が、「絶対に手をかけなかった」と誓いをすると、預けた人はそのまま信じなければなりません(11)。他人の財産に責任を持たなければならず、お互いに信頼し合わなければなりません。

祈り:主よ!私が他人の財産を大切にする者にしてください。また、財産より、人との信頼関係を大切に思うように、助けてください。

一言:盗んではならない



2016年 01月 05日 (火)

出エジプト記22:16-31
貧しい隣人についての定め

1.わたしは情け深いから(16-27)
 人々は弱い者を押さえつけ、虐待してしまいがちです。また、人の短所を利用して、苦しめてしまいがちです。神様は、イスラエルがエジプトの在留異邦人であったことを覚え、在留異邦人たちを押さえつけたり、虐待してはならない、と言われました。また、やもめやみなしごを悩ませてはならないと言われました(22)。貧しい人にお金を貸す時は利子を取ってはならず(25)、隣人の着る物を質に取るなら、日没までにそれを返すように、命じられました。
 神様は、弱い者と貧しい者が虐待を受け、苦しむことを見逃されず、彼らが叫んだ時、必ず聞き入れられます(23)。これは、神様が憐れみ深いからです。それで少し力があり、正当だからといって、弱く貧しい人々を苦しめてはいけません。私たちは情け深い神様の子どもとして、貧しい者、外国人勤労者、頼るべき所がない弱い人々に憐れみを施さなければなりません。
2.初子はわたしにささげなければならない(28-31)
 神様は、裁判官や民の上に立つ者を呪ってはならない、と言われました。なぜなら彼らは神様がお立てになったしもべだからです。神様は、神様にささげる物を惜しんだり、遅らせてはならない、と言われました(29)。私たちは、神様に最も貴い物を神様にささげ、献身しなければなりません。それは、私たちが所有している全てのものがみな、神様の恵みによって与えれたものだからです。

祈り:主よ!弱い者を憐れまれる情け深い神様に感謝します。私が主の心で、弱い人々を助けるようにしてください。

一言:情け深い神様


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