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2016年 01月 02日 (土)

出エジプト記21:1-11
主人と奴隷に対する定め

 その当時、ヘブル人が奴隷になるのは、借金を返せなかった時(レビ25:39)と盗んだ物を弁償する能力がなかった時でした(22:3)。ところが、一度奴隷になると、死ぬまで奴隷として生きなければなりませんでした。主人は何とかして奴隷の労働力を利用しようとしていたため、彼らの人権と幸福には関心がありませんでした。奴隷は家畜のように扱われていました。これは当時、自然の慣習でした。
 ところが神様は、ヘブル人の奴隷を買った時、その人は六年間、仕え、七年目には自由の身として無償で去らせよ、と言われました。結婚するために買って来た女奴隷がその人を受け入れない時は、代価を払って自由の身にしなければなりません。女奴隷を息子の与えるなら娘のように考え、自分が他の人と結婚することがあっても、買って来た女奴隷に衣食住を提供するように、言われました。このような神様の定めは、当時の社会では革命的なことでした。神様は、全ての人々が根本的には自由人として生きるように、されました。人々が幸福を求めて生きるように、他の人々の人権を尊重するように、されました。
 私たちは、奴隷ではなくても、私たちに雇われた人や負債を負った人、弱い立場にいる人々の人権を尊重しなければなりません。彼らも幸福を求める権利があることを認め、人として尊重しなければなりません。人を縛りつける貧困や制度、罪からも自由にして上げなければなりません。これが神様の御心です。

祈り:主よ!人間の自由を尊重される主の愛に感謝します。私が主の御心で、他の人の人権と幸福を求める者になるように、助けてください。

一言:自由人として造られた神様


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