聖書別日ごとの糧   >>   レビ記[2021]

2021年 10月 08日 (金)

レビ記 13:1-46(8)
汚れているツァラアト

 本文は、ツァラアトにかかった患者を判別する方法(1-44)と、ツァラアト患者が行うべきこと(45-46)に関する内容です。皮膚にツァラアトに冒された患部が現れたときは、祭司アロンとその子らのところに連れて行かなければなりません。祭司が調べてツァラアトであれば、汚れていると宣言します。しかし、確かではない場合は七日間隔離した後に再び調べます。そのとき患部が薄れ、患部が皮膚に広がっていなければ、祭司は彼をきよいと宣言すべきです。もしも宣言後に、皮膚に広がっているようであれば、再び祭司にその身を見せるべきです。広がっているなら、祭司は彼を汚れていると宣言します。9-17節は、肉がむき出しになったのかどうかの判別方法、18-23節は、腫れものに対する判別方法、24-28節は、火傷に生じたツァラアトの判別方法、29-37節は、頭かひげに疾患があるとき、38-44節は、皮膚の斑点を調べてツァラアトであるかを判別する方法を記しています。

 ツァラアト患者であることが明らかになれば、祭司は、「彼は汚れている」と必ず宣言しなければなりません(44)。そしてツァラアトに冒された者は自分の衣服を引き裂き、髪の毛を乱し、口ひげをおおって、『汚れている、汚れている』と叫ばなければなりません。これはツァラアトに冒された自分に対する悲しみと悲痛を言い表すことであり、他の人が知らぬまま接触してきてツァラアトに冒されないようにするためです。ツァラアトに冒されたら、他の人たちのことを思って、宿営の外で一人暮らしをすべきです。

 人を破壊し醜くするという点と伝染するという点で、ツァラアトと罪はよく似ています。祭司も本人もツァラアトが伝染しないように、再三注意を払うべきです。このような致命的な病と罪に伝染されてしまうと、共同体が滅びる恐れがあります。私たちは目を覚まして、自分たちを滅ぼす霊的かつ肉体的な病気が広がらないように努めなければなりません。



適用:汚れたツァラアトに冒されていますか

一言:きよい人になりなさい



2021年 10月 09日 (土)

レビ記 13:47-14:32(14:2)
ツァラアトに冒された者がきよめられるときのおしえ

 13:47-59は衣服、織物、編物、皮に、ツァラアトに冒された箇所があるとき、どのようにすべきかを教えています。判別しにくい場合は、時間をおいて判別し、ツァラアトが広がっているときには、冒された箇所がある物は火で焼かなければなりません。ツァラアトに冒されていても広がっていなければ、冒された箇所を切り取らなければなりません。14:1-32は、ツァラアトに冒された者がきよめられる時のおしえです。祭司が調べて、もしツァラアトに冒された者の患部が治っているなら、生きているきよい小鳥二羽と、杉の枝と緋色の撚り糸とヒソプを取り寄せます。一羽は生かしておいて、もう一羽は新鮮な水の上で殺します。そして緋色の撚り糸は生きている小鳥と一緒に殺された小鳥の血の中に浸します。杉の枝は強い生命力と繁栄を、ヒソプは悪臭を取り除く香りとしてきよさを象徴します。これらはすべてツァラアトに冒された者がきよくなったこと、生命力に満ち、繁栄することを願う意味があります。殺された一羽の小鳥の血の中に、生きている小鳥を浸した後、野に放します。殺された小鳥の血を七度かけられ、きよいと宣言された者は、衣服を洗い、毛をみな剃り落とし、水を浴びてから宿営に入ることができます。しかし、七日間は自分の天幕に入ることはできません。七日目になって、彼は髪の毛、口ひげ、眉毛など自分のすべての毛を剃り落とします。そして、自分の衣服を洗い、からだに水を浴びます。

 14:10-20は、八日目に行うべき奉献物、罪のきよめのささげ物、全焼のささげ物を献げることについて教えています。奉献物とは自分がツァラアトに冒されたことによって、隣人に知らずに被害を与えたことを悔い改めることです。また罪のきよめのささげ物は、神様に悔い改めることを表わしています。全焼のささげ物を献げるのは、心新たに神様に仕えることを誓う意味があります。20-32節は貧しい人の献げ物についてのおしえです。



適用:生きて野に放された小鳥のようになりたいですか

一言:きよめられるとき


<<(1)    前のページ(12)    13    次のページ(14)    (27)>>

聖書別日ごとの糧