聖書別日ごとの糧   >>   レビ記[2021]

2021年 10月 11日 (月)

レビ記15:1-33(2)
漏出物についての定め

15章は漏出物についての定めを記しています。1-15節は、病気などが原因で起こる男性の異常漏出物、16-24節は、通常の生理現象で起こる漏出物、そして25節以降は、女性の異常漏出物について語っています。

通常の漏出とは異なる「漏出物を漏らして」いる状態、「とどめている」状態は、分泌が止まらずに続けてある状態のことです。これは、男の生殖器で生じる病気を指しています。このような異常漏出は、不正な、堕落した性生活が起因しているとされ、神様はこれを「汚れ」と見なしました。神様は、ツアラトのように外部に現れる汚れだけでなく、隠れた密かなところの汚れまでをご覧になり、私たちの生活や体の隅々までがきよいことを望まれます。漏出を病む者が癒やされ、体を洗ったら、それで元の生活に戻れるわけではありません。罪からのきよめのささげ物と全焼のささげ物をし、祭司が主の前で漏出物ゆえに宥めを行う必要があります。

16節からは、日常生活における自然の漏出についてです。夢精や夫婦の性行為、女性の月経による漏出のことです。これらも「汚れている」とされていますが、それらが、肉に属するゆえの現象であるからです。聖なる神の国との区別からくる「汚れ」です。月のさわりの状態にある女性は、「汚れている」とされるので、7日間、全ての家事や育児、夜の夫婦生活からも開放されて、ゆっくりと休むことができました。ある意味、女性に対する神さまの配慮がここにあるとも言えます。25節以降の女性の異常出血は、病気からくるものです。異常漏出と同様に、きよめのささげ物、祭司による宥めの儀式が必要です。



適用:密かな所までも清潔ですか

一言:汚れから離れなさい


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