聖書別日ごとの糧   >>   レビ記[2021]

2021年 12月 09日 (木)

レビ記21:1-24(4)
一族の中で主人(祭司)であるから

21章は、祭司がどのように聖別された生活をすべきかについて記しています。「祭司」とは、神殿に奉仕して儀式をつかさどる者です。民に代わって神にとりなしをする特権が与えられた仲介者です。アロンの子である祭司たちは、神の祭儀を執り行う者として神に選ばれた聖別された人々でした。ですから、彼らはあらゆる汚れたものから身を守り、自分を汚してはなりません。近親の者以外の死体には触れてはいけません(1-3)。「死」は、罪の報酬です(ローマ6:23)。ですから、死体に触れることは罪に触れることと同様であり、自分を汚し、自分を冒涜することになるのです。祭司は自分の神に対して聖でなければならず、神の名を汚してはなりません。彼らを聖別する主である神が聖だからです(8)。結婚についても、祭司には高い水準が求められました。祭司は神に対して聖だからです。

 「大祭司」は年に一度だけ至聖所に入り、民の贖いを行う奉仕を司る人です。頭に注ぎの油が注がれ、任職されて装束を着けます。ですから、髪の毛を乱したり、装束を引き裂いたりしてはなりません。また、いかなる死人のところにも入って行ってはならず、イスラエルの処女を妻としなければなりません。一族のうちで子孫を汚すことのないようにするためでした。

 アロンの代々の子孫のうち、身に欠陥のある者はだれも、神のパンをささげる祭司の職務に着くことはできません (18-20)。しかし、彼らも神のパンは食べることが許されています。ただし、垂れ幕のところと祭壇に近づいてはなりません。なぜ神様は、一族の主人(祭司)であるアロンの子孫に、このような厳格な戒めを与えられたのでしょうか。それは祭司の職務が聖なるものであり、それを与えられた方は聖なる主だからです。聖書は神の民を「王である祭司、聖なる国民」(Ⅱペテロ2:9)と呼んでいます。私たちは主イエスの血潮によってきよめられた祭司です。ですから、聖なる職務をしっかり担いたいものです。



適用:王である祭司であると自覚していますか

一言:聖なる職務をしっかり担いましょう


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