聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2014]

2014年 06月 07日 (土)

民数記16:1-14
これに不足があるのか

1.コラ一族の反逆(1-2,13,14)
 レビ人のコラが主動となり、名のある指導者二百五十人と共に、モーセに反旗を翻しました。彼らは、モーセが自分で王になろうとしている、と言いました。また、モーセが民を、乳と蜜が流れる地に導かずに、荒野で殺そうとしていると、立ち向かいました。しかし、彼らの本心は、自分たちが祭司や王になることでした。彼らは、自分たちの本心を隠して、神様がお立てになった指導者に反旗を翻しました。これは、すなわち、神様の権威に対する反乱でした。
2.これに不足があるのか(4-12)
 モーセは、感情的に、彼らと接しませんでした。彼は、火皿に火を入れ、その上に香を盛ることで、誰が神様に選ばれたのかを、現わそうとしました。モーセは、全てのことを、神様にゆだねました。そして、神様が彼らにお与えになった使命がどれだけ貴いものであるのかを悟らせ、彼らの貪欲を咎めました。神様は彼らを会衆から分けて、主の幕屋の奉仕をするために、また会衆の前に立って彼らに仕えるために、御許に近づけてくださいました。これは、決して小さなことではありません。それでも、彼らは、神様がお与えになった職務を尊く思い忠実であることより、むしろ祭司の職務を求めました。神様がお与えになった職務は、何一つ小さなものではありません。その職務に忠実であることが、美しいことです(1コリ4:2)。神様がくださった職務を軽んじて、分を越えて得ようとすることが、傲慢です。

祈り:主よ!私が分を越えた傲慢な心を抱くことより、主がお与えになったことに忠実な者になるように、助けてください。

一言:これに不足があるのか



2014年 06月 08日 (日)

民数記16:15-35
この悪者どもの天幕から離れ

1.全会衆をお怒りになるのですか(15-24)
 モーセは、コラ一族とルベン人の傲慢を指摘し、彼らを助けようとしました。しかし、コラはむしろ、全会衆を集めて、モーセに敵対しようとしました。その時、主の栄光が全会衆に現れて、たちどころに絶滅させようとしました。コラの反逆によって、全イスラエルが絶滅する危機に処せられました。その時、モーセとアロンは神様にひれ伏して、「ひとりの者が罪を犯せば、全会衆をお怒りになるのですか。」と言って、民たちのために、切なる祈りをささげました。神様はモーセの祈りを聞かれ、全イスラエルを絶滅させようとしたことを、思いとどまられました。
2.コラ一族の滅亡(25-35)
 モーセは民たちに、「さあ、この悪者どもの天幕から離れよ。」と言いました。「地がその口を開き、彼らをのみこむなら、あなたがたは、これらの者たちが主を侮ったことを知らなければならない。」と言いました。モーセがみな言い終わるやいなや、地はその口をあけて、コラの一族をのみこんでしまいました。また、主のところから火が出て、香をささげていた二百五十人を焼き尽くしました。神様は、徒党を組んで敵対する者を、滅ぼされました。コラの一族は、神様がお与えになった職務を過小評価し、分を越えて、傲慢になり、神様のさばきを招きました。高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立ちます(箴16:18)。神様は、高ぶる者をさげすまれ、謙遜な者には恵みを施してくださいます(箴3:34)。

祈り:主よ!私が傲慢になり、神様のさばきを招く者にならず、傲慢を悔い改めて、謙遜に主に仕える者になるように、助けてください。

一言:高ぶりは破滅に先立ち



2014年 06月 09日 (月)

民数記16:36-50
神罰を鎮めたアロンのとりなし

1.あなたがたは主の民を殺した(36-41)
 神様は、敵対する者たちが持っていた火皿で、祭壇のための被金にするように、命じられました。このようにされたのは、コラ一族の反逆の出来事を子孫に知らせ、教訓にするためでした。ところが、次の日、イスラエルの全会衆は、「あなたがたは主の民を殺した。」と言って、モーセとアロンにつぶやきました。彼らは、コラの一族が神様を侮ったことと、彼らに対するさばきが神様から下されたことを、見ました。それでも、彼らはむしろ、モーセとアロンを打とうとしました。イスラエルの民は、人間的な同情に陥って、霊的な分別力を失っていました。
2.彼らの贖いをしなさい(42-50)
 民がモーセとアロンを打とうとした時、主の栄光が現れました。神様は、「あなたがたはこの会衆から立ち去れ。わたしがこの者どもをたちどころに絶ち滅ぼすことができるように。」と言われました。この御言葉に従って、イスラエルに神罰が始まりました。モーセはアロンに言いました。「火皿を取って、彼らの贖いをしなさい。」アロンが火皿を取って、死んだ者たちと生きている者たちとの間に立ったとき、神罰はやみました。神罰は、いのちに関わる伝染病でした。しかし、アロンは民たちを贖うために、神罰に苦しむ者たちの間に入って、とりなしの祈りをささげました。このような姿は、罪で満ちたこの地に来られ、とりなしの祈りをささげられたイエス様の御姿を彷彿させます。イエス様が、私たちの間に来られた時、神罰のような罪が与えた苦しみから、私たちは癒されるようになりました。

祈り:主よ!私たちの間で、とりなしをされるイエス様を賛美します。

一言:仲介者イエス様


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