聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2017]

2017年 01月 15日 (日)

民数記 33: 1-49 (2)
エジプトからモアブまでの旅程

  
  神様は、荒野の40年間、どこに留まり、どんな経路を辿ったかについて、モーセにその旅程を詳細に記録するよう、命じられました。このように指示した理由は、多くの苦難を乗り越えて、遂にイスラエルをカナンの地に導いてくださった神様の力と誠実さを、彼らに永遠に覚えさせるためでした。彼らの居住地だったエジプトの地を出て、カナン地の境界であるモアブの草原へ至るまで、40年間、数多くの地を通りました。本文で繰り返されている表現は、「旅立って、宿営した」という言葉です。40年間、イスラエルの民の生活は、旅立って宿営することの繰り返しでした。その都度、主の雲の柱が立ち上がり、彼らを導きました。夜は、火の柱がありました。主が、一歩一歩を導かれたのです。彼らは、このプロセスによって最も正確に導いてくださる神様に頼る方法を学びました。出エジプトしてから40年目の五月一日に、アロンが死にました。リーダーが死にましたが、イスラエルの「旅立って、宿営する」生活に変わりはありませんでした。神様の導きに変わりがありませんでした。なぜなら、 彼らを導く方は、根本的に人ではなく神様だからです。神様は、最初のリーダーが死ぬと、次のリーダーを立てて彼らを導かれます。
  すべての都市と場所に、彼らが体験した神様の繊細な導きが含まれています。それには、神様の力と品性が宿っています。人生の旅路において、神様の導きが及ばなかったことは何一つありません。これを考える時、カナンの征服も十分に成し遂げられるという確信が与えられます。
  
  
  
  
  
  

適用: 通り過ぎた人生の旅路を振り返ってください。

一言: あちこちに浸透している神様の導き



2017年 01月 16日 (月)

民数記33: 50-34: 29 (55)
あなたがたが残しておく者たちは、

  
  エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原で、神様がモーセにくださった御言葉です。イスラエルがカナンの地に入ったら、ことごとくその地の住民を追い払い、偶像を粉砕しなければならないという戒めです。土地の分配は、氏族ごとにくじを引き、相続地に不満がないようにしました。先住民は、追い払わなければ、いずれ、イスラエルの目のとげとなり、わき腹のいばらとなり、イスラエルを悩ますようになります。カナンの人たちをそのまま残しておくなら、神様は彼らに対してしようと計ったとおりを、イスラエルの民たちになさると警告されました。本質的には、この土地は彼らのものではなく、神様ご自身のものです。神様が所有しておられ、それをイスラエルに任せようとされていました。イスラエルは、そのことを知って、ことごとく先住民を追い散らす義務があったのです。少しだけ残しても、結局はクリスチャン共同体全体に悪影響を及ぼし、破滅に至らせることもあります。悪い影響を及ぼす行動や癖などは、少しだからといって軽く思わず、徹底的に取り除くべきです。
  34章では、相続地の境界線が事細かく示されています。まず、南の境界線は死海の南からカデシュ・バルネアの南側をとおり、そしてエジプトの川に至ります。西の境界線は、地中海の海岸であり、北の境界線は今のレバノンさらにはシリヤのほうまで行きます。そして東の境界線はヨルダン川となり、死海へと続きます。神様は、このようにはっきりとした境界線をもうけ、約束の地を確かなものとされました。ヨルダンの西側は、九部族とマナセの半部族に与えられ、ヨルダンの東側は、二部族とマナセの半部族に与えられました。相続地を配分する作業には、祭司長と指導者ヨシュアが主管し、各部族のリーダーが参加するようにさせました。私たちにも、このような割り当て地が与えられています。神の国において、また天において、私たちが受け取るべき財産があります。

適用 : 少し残しておいたものは何ですか。

一言 : 徹底的にとり除いてください


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