聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2017]

2017年 01月 17日 (火)

民数記 35: 1-34 (11)
あなたがたのために逃れの町を定めなさい

  
  神様はイスラエルの民たちに、彼らの相続地の一部を、居住できる町々と放牧地としてレビ人に与えるように命じられました。放牧地は、町の城壁から外側に、回り一千キュビト(456メートル)の正方形の大きさ(片面が二千キュビト)でなければなりませんでした。レビ人に与えられた町々は全部で四十八あり、そのうちの6つは逃れの町として指定されました。逃れの町とは、あやまって人を殺した人が、復讐する者たちの手から逃れて、守られるための町です。人が殺されたときに、近親者は殺人者にすぐに復讐してしまう可能性があります。その手から逃れ、公正な裁判を受けることができるように、レビ人の町に住むことができるように定められました。
  逃れの町の中のうち、3つはヨルダンの東側に、3つはカナンの地に建てるようにしましたが、その地にはイスラエル人だけではなく、外国人と在住異国人たちも入ることができました。逃れの町に住むことができるかどうかは、殺人が故意であるかどうかによって判断されます。故意である場合は、どのようなかたちで殺したとしても、死刑に定められます。逃れの町にのがれたとしても、引きずり出されて殺されます。しかし、その前に、本当に意図的に行われた殺人であるかを、 二人以上の証人が裁判で証言して証明しなければなりません。そして、贖い金、つまり賄賂を、裁判関係者は受け取ってはいけません。裁判を公正に行なうためです。そして大事なことは、自分たちの住んでいる土地を血によって汚してはいけない、ということです。イスラエル人の真ん中に主ご自身がおられるからです。神様は、あやまって人を殺してしまった人のために逃れの町を用意させました。これは、弱い罪人を救うことを願われる神様の配慮です。私たちもあやまって罪を犯すことがありますが、逃れの町であるイエス様に出ていくべきです。
  

適用 : あやまって罪を犯しましたか。

一言 : 逃れの町に行きなさい


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