聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 01月 08日 (土)

民数記 4:1-33(15)
ケハテ族、ゲルション族、メラリ族の仕事

 主は、イスラエルの子らが聖所と聖所のすべての用具を運ぶときの方法について、詳細に命じられました。レビ人たちの中で、アロンとその子ら、すなわち祭司長たちが天幕に入り、聖所と至聖所にある垂れ幕を取り降ろし、用具に覆いを掛け、担ぎ棒を通します。また、祭壇で用いるすべての用具にも、じゅごんの皮の覆いをかけ、またその上に真っ青の布を広げ、担ぎ棒を通します。ケハテ人諸氏族たちは、アロンとその子らが指定したものを運ばなければなりません。ケハテの子らが最も聖なるものを担ぎ運ぶことは、大きな特権であり祝福です。主の臨在の象徴である契約の箱と各種の聖なるものを担ぎ運ぶことは、主に最も近いところで仕えることになります。彼らは担ぎ運びながら、からだ中で主の臨在を体験したことでしょう。イスラエルの民の前を進んで行かれる主である神様を感じながら、主とともに進みました。

 しかし、聖なるものを運ぶ役割を担うケハテ族ですら、聖なるものを直接目にすることは許されていませんでした。その特権は、アロンとその子らのみにありました。万が一、覆われていない聖なるものをケハテ族の人が見てしまったら、それは死を意味しました。私たちがこの時代に、王である祭司として主に仕えることは大きな祝福であり特権です。しかし、神への仕えは、神の召しや方法を無視して自分の思いだけで行ってはいけません。

ゲルション族の子らは、幕屋の幕、会見の天幕とその覆い、垂れ幕、庭の掛け幕及びそれらに用いるすべての用具を運びました。メラリ族の子らは幕屋の板、その横木、柱と台座、杭、ひも、これらの備品を運ぶ任務が割り当てられました。彼らの任務は、至聖所のものを運ぶケハテ族の任務と比べて、決して劣っているものではありません。どんな場所でどのような任務が割り当てられても、主に仕える職分は、すべて大切で大事な任務です。



適用:隣の芝生が青く見えますか

一言:私に任された仕事に忠実に仕えます



2022年 01月 09日 (日)

民数記 4:34-49(46)
レビ人をその氏族ごとに登録した

 神様は、カナンの征服戦争を前にしてイスラエルの民達をその部族ごとに数えるようにされました。戦に出ていける男子をすべて登録し、その数は六十万人以上にのぼりました(1:46)。今日の御言葉の箇所では、レビ人たちの数も数えられています。三十歳以上五十歳までの者で、会見の天幕で労働の奉仕と運搬の奉仕をする者全員の登録が命じられました。合わせて八千五百八十人になりました。戦に出ていく者たちの数に比べると、そんなに多い数ではありません。しかし、主に仕える者としてイスラエルの前を進んで行く彼らこそ、イスラエルを導く霊的な指導者です。彼らは直接戦いには参加しませんが、神様と民の間を仲介する大切な者たちです。彼らの霊的な状態によって、これからイスラエルの将来が左右されます。主はこの時代にも、心尽くして主に仕え、民たちのために祈る霊的な指導者たちを数えておられます。民たちの前に進んで行くこと、主の御わざに献身的に奉仕する生き方は、決して容易なことではありません。しかし、それはまことに栄光に満ちた任務です。私たちにこのような任務をくださった主に感謝し喜びながら、使命を果たしましょう。

 主は、会見の天幕で働く人を三十歳以上五十歳までの者と制限されました。三十歳以上とされたのは、聖なる神様と民の間を仲介するためには、大人の成熟さが必要だからです。意欲だけで主の御わざに仕えることはできません。充分な訓練を通して内面が鍛錬され、忠実な人として成長していなければなりません。また、いつまでも主に仕える機会が与えられ続けるものではありません。私たちは主に仕える機会が与えられたとき、その機会を逃さず、任された使命を果たすべきです。



適用:どんな人になりたいですか

一言:霊的な指導者


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