聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 01月 15日 (土)

民数記 9:1-14(2,3)
過越しのいけにえをささげよ

9章は、時間を少しさかのぼっています。民数記第1章1節は、エジプトの地を出て二年目の第二の月から始まっています。今日の本文は、その一ヶ月前、つまり、エジプトの国を出て二年目の第一の月に、主がモーセに告げて仰せらた内容です。主は、「イスラエルの子らは…過ぎ越しのいけにえを献げよ。…この月の十四日の夕暮れ、その定められた時に…すべての掟とすべての定めにしたがって、それをしなければならない。」とおっしゃいました。イスラエル人はその通りに行ない、シナイの荒野で過越しのいけにえを献げました。それで、イスラエル人はエジプトを出て、初めて過越しのいけにえを献げるようになりました。

神様が必ず過越しのいけにえを献げなさいと命じられた理由は何でしょうか。それは、これからの長い過酷な荒野生活を乗り越えるためには、救いの恵みが必要だったからです。イスラエルの民は、過越しのいけにえを献げることを通して、自分たちをエジプトから救い出した主のみわざを思い出す事ができます。自分たちの主は、不可能を可能にし、希望のないところに夢を与え、弱い者を強め、誰も救うことの出来ないような奴隷さえをも救い出す、力ある神であることを思い出すことが出来ます。そして、それが彼らの信仰を強め、厳しい大変な荒野の道を進んでいく力となります。

新約時代を生きる私たちは、イエス・キリストの十字架が与えてくださった救いと勝利を覚えるとき、平安、喜び、勇気が湧き出ます。教会での仕えや兄弟姉妹たちへの仕え、また社会生活でぶつかる問題を、救いの恵みによって乗り越え、前進していくことが出来ます。



適用:前進できずにつらい思いをしていますか

一言:救いの恵みを思い出しましょう



2022年 01月 16日 (日)

民数記 9:15-23(18,19)
雲に従って行動したイスラエル

 幕屋を立てた日に、雲があかしの天幕である幕屋をおおい、夕方には幕屋の上にあって火のようなものになり、朝までありました。このような現象が続き、昼には雲が幕屋をおおい、夜には火のように見えました。雲が天幕から上ると、イスラエル人は旅立ち、また、雲がとどまるその場所で宿営しました。ある時は、雲はわずかの間しか幕屋の上にとどまらず、またある時は、長い間、幕屋の上にとどまることもありました。その時ごとに、イスラエル人も、その雲の動きにあわせて行動しました。彼らは、雲の動きが主の戒めであることを認識し、その導きに従って、一歩一歩進んで行きました。

イスラエル人が雲の動きによって行動することは、決して容易なことではありませんでした。幕屋を立ててから、すぐに動けば、「ああ、損した」と思うこともあり、幕屋を立ててから長い間動かなければ、「ああ、つまらない、疲れた」と思うこともあったでしょう。しかし、イスラエル人は神様の導きが最善の道であることを確信して、その通りに行動しました。

雲に従って一歩一歩進み出るイスラエル人のように、私たちも、神様の導きに従って歩まなければなりません。時には、神様が私たちを導かれるのが、あまりにも遅く感じられることもあり、時には、早すぎると感じられることもあります。しかし、私たちは、神様の導きが最善の道であることを認め、謙遜に従わなければなりません。主なる神様に、謙遜により頼む人は、神様が責任を持って、最も良い道に導いてくださいます(箴3:6)。



適用:何に従って生きていますか

一言:雲によって導かれる神様


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