聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 06月 01日 (水)

民数記26:1-65(53)
2回目の人口調査

神様は2回目の人口調査を命じられました。38年前に行われた一回目の人口調査(民1章)は、カナンの征服戦争のためでしたが、2回目の人口調査はカナンの地の分配のためでした(53)。1回目の時に20歳以上だったイスラエルの民は、モーセ、アロン、ヨシュア、カレブを除いて全員が荒野で死に絶えました。それは、神様がかつて不信仰なイスラエルの子らについて、「彼らは必ず荒野で死ぬ」と言われたからです(65)。よって、今回新たに登録された者は、全くの新しい世代であり、その総数は、38年前に比べて1820人減っています。エジプトでの過酷な奴隷生活の中でもイスラエルの人口はどんどんと増えましたが、十戒が与えられ律法に基づいた生活を始めてからは、すっかり停滞してしまいました。

ダタンとアビラムがコラの仲間と共謀して、モーセ、アロン、そして主に逆らった事件についても記されています(9-11)。彼らに対する神さまの恐ろしいさばきは、イスラエルの民全体への警告のしるしとなりました。しかし、11節を見ると、「ただし、コラの子たちは死ななかった。」とあります。コラはイスラエルの民全体に影響を及ぼすほどの大変大きな罪を犯しましたが、神様はその子たちを生かしてくださいました。もしかすると、コラの子たちは父親とは異なる意見を持っており、それを主がご存知だったのかもしれません。後に、コラの子孫は讃美に仕える者として用いられるようになります(Ⅰ歴6:,32,33,37)。「鹿が谷川の流れを慕いあえぐように…」と始まる有名な詩篇42編も、コラの子孫が指揮して歌われました(詩42:0)。教会は正しい人の集まりではなく、時には停滞し、時にはメンバー間で問題が発生するような罪人の集まりです。しかし、神様はあきらめることなく、恵み深くご自分の教会を育てておられます。



適用:全てが駄目になった、と思っていますか

一言:神様はあきらめません


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