聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 06月 05日 (日)

民数記29:1-40(12)
いかなる労働もしてはならない

 28章に続いて29章も神様へのささげ物についての規定です。ユダヤの新年にあたる第七の月(西暦月では9-10月頃)の各祭りに献げるささげ物について、何を、いつ、どれくらい献げるべきか、細かく記されています。これらの内容については、以前も、神様はモーセを通して語られましたが(レビ23章)、今回は、全く新しい世代に向かって、新たに語られています。

第七の月には、その一日に労働を休み、聖なる会合を開きます。十日にも、労働を休み、聖なる会合を開き、宥めの日として自らを戒めます(つまり、断食をします)。この日に、大祭司は聖所に入って、年に一度の宥め(罪の贖い)の儀式を行います(レビ16章)。十五日には、民は再び労働を休み、聖なる会合を開きます。その後、七日間の祭りが続きます。この七日間を「仮庵の祭り」と呼びます(レビ23:34)。祭りの間、毎日ささげ物が献げられます。神様は、どの祭りにおいても、労働を必ず休むようにおっしゃっています。レビ23:30、31には、「だれでも、その日に少しでも仕事をする者は、わたしはその人をその民の間から滅ぼす。いかなる仕事もしてはならない」と大変厳しい言葉が記されています。律法ではなく恵みの時代に生きる私たちには、この戒めがそのまま当てはまることはありませんが、その根本精神は、今なお生き続けています。仕事のためならなんでも犠牲にする、というライフスタイルに対し、神様は、優先順位が違うとおっしゃっています。いかなる仕事であろうと、必ず定期的に休みをとり、神様との関係を深めていく時間をとることが大切です。父なる神さまを知り、交わりを持ち、関係を深める方法が、私たちが時間をかけて御言葉を聞き、黙想し、祈ること以外に存在しないからです。



適用:仕事と日常生活に追われているだけの生活をしていますか

一言:主の御前で休む時間を必ず持つ


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