聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 08月 03日 (水)

民数記32:1-42(7)
イスラエルの子らの意気をくじいて

 ルベン族とガド族は、非常に多くの家畜を持っていましたが、ヨルダン川の東側の地が家畜に適した地であると思いました。彼らは、ヨルダン川の西側、カナンの地を放棄し、この地にとどまりたい、と言いました。モーセは、そのようにすることは、兄弟たちの意気をくじいて、主の約束の地に入れないようにさせる罪であると責めました。

主がご自分の民に与えると約束された地は、ヨルダン側の西側に位置するカナンの地でした。出エジプトをする際、神様はモーセに、「わたしはまた、カナンの地、彼らがとどまった寄留の地を彼らに与えるという契約を彼らと立てた。…わたしは…その地にあなたがたを連れて行き、そこをあなたがたの所有の地として与える。わたしは主である。」とイスラエルの子らに伝えるよう命じられました(出エジプト6:4,8)。民たちは、この約束のみことばを信じてこれまでの長くて大変な荒野の旅を続けてきました。そして、いよいよカナンの地を征服する時が来ました。自分たちの目にかなった地で安住しようとしている場合ではありません。しかしモーセは、彼らが約束の地以外の地を欲しがったことに対しては、彼らの判断を尊重しました。モーセが罪だと指摘したのは、彼らが戦いに行かないことで民全体に悪影響を及ぼす点でした。ルベン族とガド族は、自分たちの過ちを認め、兄弟たちよりも前で戦うことを決断しました。兄弟たちがカナンの地を所有地として得るまで、ここに戻って来ない、と言いました。

私たちクリスチャンと教会には、あらゆる国の人に福音を伝え、バプテスマを授け、キリストの弟子を育て、神の国を建設していくという使命が与えられています(マタイ28:18-20)。しかし、自分の生活を築くことだけに一生懸命になると、その使命と責任を忘れ、教会の働きを助けるどころか、意気を挫く存在になりかねません。



適用:自分の目にかなった地に住み着こうとしていますか

一言:主が与えてくださった地へ渡ろう


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