聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 08月 06日 (土)

民数記35:1-34(11)
自分たちのために逃れの町とし

 主はイスラエルの民たちに、彼らが受ける相続地の中で、レビ人たちが住むための町と放牧地を与えるように言われました。レビ人は、会見の天幕で仕える使命を与えられていて、他の部族のように相続地を持つことが許されていませんでした(18:23)。彼らの生活は、イスラエルの民全体で支えるようになっていました。ここで、主は、イスラエルが約束の地を征服した後に、レビ人たちがどこに住むべきかを言われます。レビ人たちに与えられる町は全部で48あり、その中の6つは逃れの町としました。逃れの町は、知らないうちに人を殺した者を保護する目的で、作られました。あやまって人を殺してしまった時、復讐する者からその人を守り、正当な判決を受けるようにするためでした。逃れの町のうち、三つはヨルダン川の東側に、三つはカナンの地にありましたが、そこには、外国人も寄留者も入ることができました。

 逃れの町に入ることができるかどうかは、悪意の有無に従って、判断します。逃れの町に逃れて入った者は、大祭司が死ぬまで、そこにとどまっていなければならず、大祭司が死んだ後は、自分の所有地に帰ることができました。故意による殺人であるなら、その犯人は必ず殺されなければなりませんでしたが、死刑に処する時、一人の証人の証言だけを聞いて判断してはいけません。故意による殺人はお金でもその罪を贖うことはできず、必ず殺されなければなりません。血を流すことは地を汚すことであり、その地は血を流した者の血だけがきよめることができます。主がイスラエルのうちにおられるので、そのおられる地を汚してはなりません。神様は、知らないうちに人を殺した者が逃れることができるように、逃れの町を備えられました。これは、弱い罪人を救うための、神様の配慮でした。私たちは、知らず知らずのうちに、罪を犯すことがあります。その時ごとに、逃れの町であられるイエス様に進み出て行かなければなりません。



適用:知らず知らずのうちに、罪を犯しましたか

一言:逃れの町に行きなさい


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