聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2005]

2005年 10月 21日 (金)

申命記1:1-18
行け。その地を所有せよ。


Ⅰ.その地をあなたがたの手に渡している(1-8)

 イスラエルが四十年間放浪した後、カナンが目前に見えるモアブの地に着きました(民22:1)。出エジプト第一世代はヨシュアとカレブ以外には四十年の荒野訓練の間にみな死にました。ホレブ山に宿営した者たちは第二世代です。モーセは彼らに神様の選民が守らなければならない律法を教え、シナイ山で受けた律法を再解釈しました。

 7節は神様がイスラエルに与えられたカナン征服命令です。「向きを変えて、出発せよ。そしてエモリ人の山地に行き、その近隣のすべての地、アラバ、山地、低地、ネゲブ、海辺、カナン人の地、レバノン、さらにあの大河ユ一フラテス川にまで行け。」その地は神様が先祖アブラハム、イサク、ヤコブに誓って彼らとその子孫に与えると約束された地です。「わたしはその地をあなたがたの手に渡している。行け。その地を所有せよ。」(8a)。約束の地は仰ぎ見るものではありません。行って所有しなければなりません。

Ⅱ.部族ごとに、経験のある人々御出しなさい(9-18)

 神様はイスラエルを増やされました。それでモーセは一人で多くの民のもめごとと重荷と争いを担い切れませんでした。それで部族ごとに、知恵があり、悟りがあり経験のある人々をかしらとして立てました。モーセは彼らに神様の御言葉を任せました(18)。彼らは神様の公義で民たちをさばきました。

 神様の御業は神様がお立てになった指導者一人で担うことはできません。多くの働き人を立てて、共に重荷を分け合わなければなりません。すなわち働き人養成こそが最も大切な祈りの課題なのです。


祈り:主よ!神様が約束の地をくださり感謝します。私たちがこの地に行きながら、牧者の言葉を聞きます。

一言:行って、所有しなさい。



2005年 10月 22日 (土)

申命記1:19-46
イスラエルをお怒りになった神様


Ⅰ.神様を信じなかった民たち(19-33)

 カナンの地を目前にしたモーセは民たちに過去の歴史を話すことで、民たちが過去のような罪を犯さないように警戒します。モーセは四十年前イスラエルがカナンの地の前でどのようにしたのかを話しました。その歴史が与える教訓は何でしょうか。偵察隊は、約束の地が良い地である、と言いました(25)。しかし民たちはその地の背の高いアナク人を恐れて落胆しました。それでその地に入って行こうとは言いませんでした。

 モーセは神様がどんな方であるのかを話しました。神様は民たちのために戦われます。神様は夜は火のうち、昼は雲のうちにあって、民の進んで行く道を示される牧者です(33)。神様は民たちが恐れるアナク人を打たれ、民たちに勝利をくださいます。彼らは神様を信じ、進んで行かなければなりません。しかし信じませんでした。

Ⅱ.民と共におられなかった神様(34-46)

 神様は彼らの不信の言葉を聞いてお怒りになりました。神様を信じたカレブとヨシュア、そして民たちの子孫だけが約束の地に入って行きました。信仰の人が祝福を得るのです。

 後で悔い改めた民たちは神様の御言葉を聞かず、カナンの地を攻撃しましたが、神様が共におられなかったので敗れました。神様は、神様を信じない人、聞き従わず自分勝手に振る舞う人を一人残されます(45)。信仰と従順が祝福の道です。


祈り:主よ!私たちみなが信仰と従順の人になるように助けてください。神様は信仰と従順を喜ばれます。

一言:信仰と従順が祝福の道


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