聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2005]

2005年 10月 31日 (月)

申命記9:1-8
自慢に対する警告


Ⅰ.私が正しいから、と言ってはならない(1-5)

 神様の恵みによって私たちがあることを成し遂げた後、自慢したい心が生じてしまいがちです。モーセはイスラエルがカナンの征服を成功のうちに終わった場合、勝利に陶酔して自慢しないようにと警告しました。カナン人は頑丈な城壁を持ったまま、万事に備えています。その中には背が高いアナク人が住んでいました。イスラエルの力では決して征服することができませんでした。ところが神様は燃えさかる火のように、イスラエルの前に進み、彼らを征服すると言われました。神様がこのように彼らを征服されるのは、イスラエルが正しいからでもなく、彼らの心がまっすぐだからでもありませんでした。これらの国々が悪いために、神様がさばかれ、またイスラエルの信仰の先祖たちにされた約束を成就するためでした。それでカナンの征服が成功に終わった時には、自慢せずに、感謝と栄光を神様にささげ、謙遜に仕えなければなりません。

Ⅱ.荒野のことを忘れずに、覚えていなさい(6-8)

 モーセは過去彼らがどれだけ正しくない民であったのかを顧みるようにしました。彼らはホレブ山で金の子牛を鋳て造り、礼拝することで神様を怒らせました。イスラエルはいつもこのような歴史的なできごとを思い出し、同じ罪を繰り返さないようにしなければなりません。神様の恵みと憐れみがなければ、イスラエルも滅ぶしかない反逆の民でした。これを知り、謙遜でなければなりません。


祈り:主よ!私が勝利と成功の日に、自慢せず神様に感謝と栄光をささげ、謙遜な者になるよう助けてください。

一言:あなたが正しいからではない



2005年 11月 01日 (火)

申命記9:9-29
仲介者モーセ


Ⅰ.神様を怒らせたイスラエル(9-14,22-24)。

 イスラエルはホレブ山で金の子牛を造りました。モーセが神様の律法を受けるために四十日四十夜、山にとどまっている間、イスラエルは神様から離れ、金の子牛の偶像を造って礼拝しました。神様はひどくお怒りになり、イスラエルを滅ぼそうとされました(19)。またカデシュ・バルネアでもイスラエルは神様を拒みました。「上って行って、わたしがあなたがたに与えている地を占領せよ。」という神様の命令に背いて信じず、その御言葉を聞きませんでした。神様はこのような反逆の民を滅ぼそうとされました。過去を振り返って見る時、イスラエルは自分の正しさを主張できるものが何もありませんでした。

Ⅱ.とりなしの祈りをするモーセ(15-21,25-29)

 モーセは民の罪を背負って神様の前にひれ伏して祈りました。四十日間、水も飲まず、罪の赦しの祈りをささげました。モーセは神様に、主の民、主の所有の民を滅ぼしてしまわないように、祈りました。モーセはアブラハムとイサクとヤコブを覚えて、憐れんでくださるように祈りました(27)。また神様の名誉と御名のために彼らを滅ぼさないように祈りました(28)。神様はこのとりなしの祈りを聞かれ、彼らに対する怒りをとどまられました。モーセのとりなしの祈りがなかったなら、彼らは滅びるしかない者たちでした。私たちもイエス・キリストのとりなしの恵みがなければ、滅びるしかない者なのです。


祈り:主よ!私はイエス様のとりなしの恵みがなければ、滅びるしかない罪人です。この恵みを覚え、いつも感謝するように助けてください。

一言:あなたはいつも主を拒んでいた


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