聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2005]

2005年 11月 03日 (木)

申命記11:1-12
すべての命令を守りなさい


Ⅰ.きょう知りなさい(1-7)

 申命記は「くり返される教訓」という意味です。申命記で最も多くくり返される御言葉は、「主が命じられた全ての戒めの御言葉を守りなさい」です。モーセは、なぜイスラエルが神様を愛さなければならず、戒めを守らなければならないのかを教えます。

 イスラエルの民が祝福の地に入って行って、絶対に忘れずに覚えていなければならないことは何でしょうか。主の訓練、主の偉大さ、その力強い御手、伸べられた腕で、イスラエルをエジプトから救い出されたこと、そして海の水を敵の上にあふれさせたこと、霊的な指導者に敵対した者を懲らしめたこと等です(3-5)。イスラエルが、神様が行なわれたこれら全てのことを覚える時、心から神様を愛することができます。同様に、神様が私をどのように救ってくださり、私のために行なわれた大きな御業が何であるのかを、いつも覚える時、私も心から神様を愛することができるのです。

Ⅱ.すべての命令を守りなさい、そうすれば(8-12)

 主がお命じになった全ての命令を守る時、どんな祝福が与えられるのでしょうか。約束の地を得るようになります。また乳と蜜の流れる地で、長生きすることができます。その地は、いつも神様の目がその上にある祝福の地です。負担に思われるくらい繰り返し「戒めを守れ」と神様が言われたのは、その選ばれた民を祝福するためです。それで御言葉に聞き従いなさいという御言葉は祝福の命令なのです。


祈り:主よ!私が日々主の恵みを新たに覚え、主の御言葉に絶対的な姿勢で聞き従うように助けてください。

一言:覚えていなければならないことと、守らなければならないこと



2005年 11月 04日 (金)

申命記11:13-32
あなたがたの前に、祝福とのろいを置く。


Ⅰ.私のこのことばを心とたましいに刻みつけ(13-25)

 私たちが神様の御言葉によく聞き従って、神様を愛し、仕えるなら、神様は先の雨と後の雨をくださいます。また、イスラエルの民は約束の地で繁栄するようになります。敵を追い出し、強大な国を得るようになります。全世界を治めるようになります。それでイスラエルの民は偶像崇拝の罪に陥らないように気をつけなければなりません(16,17)。また神様の御言葉を心に刻みつけ、子どもたちに教えなければなりません(18,19)。

Ⅱ.祝福とのろいを置く(26-32)

 人が受ける祝福とのろいは神様から来ます。しかし祝福を受けるか、のろいを受けるかは、神様とその御言葉に対する人の態度にかかっています。モーセは、神様がイスラエルを乳と蜜が流れるカナンの地に導き入れたなら、ゲリジム山には祝福を、エバル山にはのろいを置かなければならない、と言いました(29)。これは神様の命令に従えば祝福を受け、神様から離れ他の神に仕えればのろいを受けるという真理を、イスラエルの民の心にはっきりと刻んで置くためです。そして民が自ら神様を愛し、その戒めに聞き従うことに全力を注ぐようにするためです。神様に聞き従うか否かは人間の生死に関わる問題です。


祈り:主よ!私が神様の御言葉を心に刻み、羊たちに教えるように助けてください。

一言:祝福の道、のろいの道


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