聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2020]

2020年 08月 27日 (木)

申命記1:1-18(8)
行け。その地を所有せよ。

 申命記は、カナンに入る新世代の民たちに向け、モ-セが伝えたメッセ-ジです。その場所は、アラバの荒野、モアブの地でした。時は第四十年の第十一月の一日でした。11日で行ける道のりが、38年かかりました。イスラエルの不信仰のために荒野に長くとどまっていたからでした。これまでの40年間を振り返り、モ-セが最初に伝えたメッセ-ジは、イスラエルがホレブ山で神様から直接、約束の地であるカナンに行けと命令を受けた事実でした。当時のイスラエルの新世代はカナン征服を、人間的な必要に応じた略奪戦争として捉えがちでした。モ-セは、カナン征服は神様が先祖に下した命令であり、神様の願いがあることをはっきりとさせました。モ-セがイスラエルを導くのは大きな負担でした。だから、部族ごとに千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長やつかさたちを立て、言い分をよくさばくようにしました。
 私たちが行き、所有する地はキャンパスです。キャンパスには次の時代を担う若者が育つところです。まだ価値観が固まらず、伸びしろが大きい青年たちがたくさん集まっています。キャンパス開拓は私たちが彼らから何かを取って、得をすることではありません。キャンパス開拓は、主がまず望みを置かれ、私たちに下さった命令です。このみわざを神様が立てられた指導者を中心として、心を合わせて同労できるように祈ります。


適用:私たちに向けられた神様の望みは何でしょうか

一言:行け



2020年 08月 28日 (金)

申命記1:19-46(32)
あなたがたは主を信じていない

 モ-セは民たちに、先祖がなぜ荒野で死んだのかを語ります。イスラエルが昔、カデシュ・バルネアまで来たとき、モ-セは、上って行き、占領するように命令しました。しかし、民は逡巡し、偵察隊をまず送ろうと提案しました。十二人が偵察に行き、四十日後、その地の果物を手にして、主が私たちに与えようとしておられる地は良い地だと報告しました。しかし、民たちは上ることを望みませんでした。むしろ神様に対する恨みつらみでいっぱいでした。特に偵察隊からの否定的な報告を聞いて、失望していました。神様がイスラエルのために戦ってくれることをモ-セが悟らせようとしても、民は信じませんでした。神様はイスラエルに向かって怒られました。先祖たちに与えると約束した地は、カレブ以外、誰も見ることができないと仰せられました。そして、向きを変えて、葦の海の道を通って荒野に向かって旅立つようイスラエルに命じられました。ところが、民たちは主が禁じられたにも拘らず、勝手に山地に上りってゆき、惨敗を喫してしまいました。イスラエルは主の前で泣きましたが、主はその声を聞き入れず、耳を傾けられませんでした。
 今イスラエルは、シホン王、オグ王を征服し、意気揚々としています。しかし、いつかまた恐れと不信に陥るかもしれません。モ-セは過去の失敗から何が間違っていたのかを明確にしています。失敗を繰り返さない為には、自身をよく振り返り、教訓を得なくてはいけません。傲慢で、主の御心に逆らった罪を悔い改めなくてはいけません。悔い改めにふさわしい実を結ぶことです。その時こそ、過去の失敗を繰り返さないのです。


適用:失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいでしょうか

一言:失敗から教訓を探すこと


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