聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2020]

2020年 09月 01日 (火)

申命記4:1-14(6)
守り行いなさい

 イスラエルの民はカナンの地に入ると、家を建て、農地も開拓して定着しないといけませんでした。しかし、もっと大事なことは、神様がお命じになった掟と定めを守り行うことでした。神様が掟と定めを教えられた目的は、彼らがカナンの地に入ってその通りに行うようにするためでした。イスラエルの民は神様の命令を加減せずに守り行わなければなりません。守り行うことが大事です。聞いて終わりでは、どうにもなりません。神様の御言葉は守り行う時に価値があるのです。神様が与えてくださった掟と定めは、イスラエルの知恵と知識になります。だからそれらを守り行う時に、イスラエルの民は知恵と悟りがある民として認められるのです。
 世の中には多くの知恵と知識があります。特に現代は、知識の洪水の時代だと言われるほど多くの知識が溢れています。しかし、それらの知識の中には、神様を知るようにしてくれる、また、神様が願われる生き方を教えてくれる「真の知識」はありません。私たちの真の知恵と知識になるのは、神様の御言葉です。偉大な国は、軍事力や経済力によって成り立つのではありません。神様が与えてくださった掟と定めを守り行なえば、イスラエルは偉大な国になります。
 燃え上がる火がホレブ山の中天に達し、山が闇と雲と暗黒に覆われた時に、神様がイスラエルの前に現れたのは、彼らが地上に生きている日の間、神様を恐れることを学び、また彼らがその子供たちに教えることができるようにするためでした。イスラエルとその子孫たちは神様を恐れ、神様が命じられた掟と定めを守り行わなければなりません。
 適用:聞いて終わりですか


 一言:守り行いなさい



2020年 09月 02日 (水)

申命記4:15-49(23)
いかなる形の彫像も造ることがないように

 イスラエルは以前、金の子牛を造ってそれを崇拝したことがありました。彼らがこれから入って行くカナンの地には、人の手で造った偶像がたくさん存在していました。イスラエルの民たちはカナンの地で、再びいろいろな形の偶像を造り、崇拝する危険性がありました。そこで神様はこれを絶対的に禁じられたわけです。ホレブで神様が火の中から語られた時に、イスラエルの民たちは何の姿も見ませんでした。彼らはその事実を心の中にしっかり止めて置かなければなりません。彼らはどのような形の彫像も造ってはいけません。人の形でも、動物の形でも、鳥や昆虫、魚の形でもだめです。また、イスラエルの民たちはカナン人のように太陽、月、星などの天の万象を拝み、それらに仕えることのないようにしなければなりません。それらのものは、神様が天下のあらゆる民に分け与えられたものであって、それらのものを通して創造主神様の存在に気付くようにする目的があるからです。イスラエルの民は、創造主神様に仕えるべきであって、被造物である天体に仕えることなどがあってはなりません。
 神様は焼き尽くす火、ねたみの神です。イスラエルの民たちが何かの形に刻んだ像を造ってそれに仕えるなら、神様は彼らを裁かれます。では、なぜ神様は何かの形の像を造り、それに仕えることを禁じられたのでしょうか。それは神様が形のない霊として存在されるお方だからです。私たち人間は、目に見えるものが確実だと思い、神様さえも目に見える形にして仕えようとします。しかし、その形にしたものはすでに偶像です。私たちは目に見える形ではなく、目に見えない神様を信じるべきです。神様の御言葉に基づいて神様を信じなければなりません。これが私たちの持つべき正しい信仰なのです。


適用:目に見える形を求めますか

一言:霊である神様


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