聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2020]

2020年 09月 03日 (木)

申命記5:1-21(7)
十戒

 神様はイスラエルの民たちが守り行うべき掟と定めを与えられました。その代表的なものが十戒です。 十戒はイスラエルの民たちを束縛するためのものではありません。エジプトの奴隷の家から導き出した彼らの神様が、彼らのために与えてくださったものなのです。
 十戒は大きく二つに分けられます。最初の四つは、神様との関係において守るべき戒めであり、残りの部分は、人との関係において守るべき戒めです。神様との関係が先にくるのは、神様との関係がもっと大事だからです。また人との関係が、神様との関係に基づいているからです。一番目と二番目の戒めは、イスラエルの民が唯一の神様、また霊であられる神様だけに仕えなければならないことを言っています。三番目は、主の名は聖なるものなので、恐れ敬う心で口にすべきあることを教えています。四番目は、安息日を守って、これを聖なるものとせよ、です。安息日には、いかなる仕事でも休んで神様に仕え、そして安息するべきです。五番目は、両親を敬うことは、すべての人間関係の基礎であることを示しています。六番目は、 殺してはならないということです。神様が与えてくださった命は全世界よりも大切なものです。七番目は、姦淫してはならないということです。神様の民は性的な純潔を守らなければなりません。八番目は、盗んではならないということです。神様は正当な財産権を保護してくださいます。九番目は、あなたの隣人について、偽りの証言をしてはならないということです。真実は人との関係において、命のように大切です。最後に十番目は、 隣人のすべてのものを欲しがってはならないということです。神様が自分に与えてくださったものに感謝しながら生きて行くべきです。以上の十戒には、律法の根本精神である、神様に対する愛、隣人に対する愛が刻まれています。私たちの個人生活も社会生活も、常に愛に基づいて営まれるものなのです。


適用:すべての戒めの基を知っていますか

一言:十戒



2020年 09月 04日 (金)

申命記5:22-33(29)
   いつまでもこのような心になってほしい

 神様はホレブ山で火と雲と暗黒の中から、イスラエルの集会全体に大声で告げられました。そして、主はそれを二枚の石の板に書いて、モーセに授けてくださいました。この過程を通して、イスラエルの民たちは神様の栄光と偉大さを目の当たりにしました。彼らは神様の御声をもう一度聞くなら、自分たちは死んでしまうと思うほどに恐れました。それでイスラエルの部族のすべてのかしらたちと長老たちは、モーセにお願いしました。「あなたが近づいて行き、私たちの神、主が言われることをすべて聞き、私たちの神、主があなたにお告げになることをすべて私たちに告げてください。私たちは聞いて行います」(27)と。神様は彼らの願いがもっともであると認めてくださり、彼らが自分の天幕に帰るように言われました。
 民たちは火の中から御声を聞き、神様の栄光と偉大さを見て、神様に対する畏れ敬う心が生じました。そして、神様の命令を守ろうとする心になりました。神様はこのような彼らの心が、いつまでも変わらないことを望み、そして彼らもその子孫も永久に幸せになることをも望まれました。
 人の心はよく変わるものです。しかし、私たちの神さまに対する心は、いつも変わらないものにならなければなりません。では、どうしたら変わらない心を持ち続けることができるのでしょうか。私たちは、神様の御言葉を聞いて悟るとき、神様に対する感謝と畏れ敬う気持ちで心が熱くなります。神様は私たちがいつもこのような心であってほしいと願われます。私たちは状況によってよく変わるこの世でも、日々聖書を開き、永遠に変わらない主の御言葉を聞き続けるのなら、心に信仰、感謝、愛が生じます。


適用:心が変わりますか

一言:主の御声を聞きつづける


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