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2020年 10月 28日 (水)

申命記19:1-21(3)
そこに逃れることができる

 神様は、イスラエルの民が約束の地に住むようになった時、三つの町を取り分けるようにと話されました。そこは、逃れの町として、殺人者が逃げられる場所です。故意にではなく偶発的に隣人を殺してしまったとき、最も近い逃れの町に逃れることで復讐に合わないようにされました。故意でない場合は寛大に許してあげるべきです。しかし、計画的な殺人で逃亡してきた場合は、さばきつかさとしての役割を果たしていた長老たちがその人を引き出し、血の復讐をする者の手に渡さなければなりませんでした。咎のない者の血を流す罪が、イスラエルのうちに広がってしまってはならないからです。
 神様は、彼らに与えた土地の地境を移してはならないと言われました。自分の所有が大事であるように他人の所有も大事であるからです。また、罪は少なくとも、二人か三人の証人による証言をもって立証されなければなりません。公正な判決が下されなければ、それによってもたらされる苦痛は甚大なものだからです。偽証者には少しも憐みをかける必要がありません。
 イエス様は、全ての民が逃れていのちを保てる永遠の逃れの町です。私達は、知らないうちに、また時には分かっていながら人を深く傷つけ、人をつまずかせてしまう愚かな者です。人を裁くのには早く、自分の罪を悟るのには遅い、自己中心的な罪人です。そんな私達が、今、こうして神さまの民として生きていけるのは、イエス・キリストが私達の逃れの町となってくださっているからです。モーセの法に記録された逃れの町では、故意に殺人を犯した人のいのちは保護されませんでした。しかし、イエス・キリストの中では赦されない罪はありません。


適用:罪を犯しましたか

一言:永遠なる逃れの町イエス様


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