聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2020]

2020年 11月 05日 (木)

申命記27:1-26(3)
このみおしえのすべてのことばを書き記しなさい

 神様は、出エジプト直後、イスラエルの民とシナイ山で契約を結んでから、四十年目に、モアブの平地でもう一度契約を結ばれました。これは、彼らがカナンの地に入って行く直前に結ばれた契約として、歴史的な意味があります。神様は、律法の御言葉を大きな石に記録し、石灰を塗りなさいと命じられます。その御言葉への従順のいかんによって、将来、彼らの幸不幸が左右されるのです。また、祭壇を築いて、全焼のいけにえと交わりのいけにえを献げなさいと言われます。これは、今まで導いてくださった神様に感謝して、約束の地に入って行き、絶対的に御言葉に聞き従い、献身する生活をする、という決断のしるしです。この契約体系によって、今、イスラエルの民は、主の民となりました。それで、彼らは神様の御言葉に、絶対に聞き従わなければなりません。神様は、六部族ずつ、ゲリジム山とエバル山に立たせ、中間にレビ族が立ち、祝福と呪いを宣布されました。御言葉に聞き従えば、祝福を受け、聞き従わなければ、呪いをうけるという事実をはっきりと教えてくださいました。
 偶像を造り、仕える者、両親を軽んじる者、隣人の地を侵犯するために、境界線を移す者、障害者と孤児とやもめなど、弱い者に被害を与える者、不浄な性関係を結ぶ者、故意に殺人を犯した者、不義な目的で賄賂を受け取る者は、呪いを受けます。民たちはみな、「アーメン」と答えることで、神様の御言葉に、絶対的に聞き従うことを決断しました。ここに列挙された戒めは、十戒の精神と相通じるものです。神様は、イスラエルの民たちがカナンの地に入って行き、必ず十戒に聞き従うことで、聖なる民としての在り方を守ることを願われます。イエス様の十字架によって、新しい契約の民となった私たちも、血で立てられた契約を、いつも覚え、御言葉に聞き従う生活をしましょう。それが祝福された道です。


適用:神様の民ですか

一言:御言葉を傾聴


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