聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2020]

2020年 11月 06日 (金)

申命記28:1-14(2)
主の御声に聞き従うので

 イスラエルの民たちが全ての御言葉を聞いて、従う時、神様は彼らを、世界で最も卓越した民にしてくださいます。彼らが神様の御言葉に聞き従うなら、全ての祝福をくださいます。祝福の条件は、まず神様と正しい関係を結んで、霊的な秩序を守ることです。エデンの園のアダムの罪から、全ての悲劇の始まりは不従順でした。しかし今、新しく神様と契約を結んだイスラエルの民が、御言葉に聞き従うなら、神様は豊かな祝福を無限に注いでくださいます。神様の祝福は、時間と空間、個人と共同体、霊的な物と肉体的な物、全ての分野をみな、含まれます。神様は、町にいる時も、畑に出て働いている時も、祝福してくださいます。子どもたちを祝福し、家族をも祝福してくださいます。毎日、必要な糧を豊かに供給してくださいます。何を行なっても、成功させてくださいます。一個人だけではなく、民全体が祝福されます。
 神様は、民たちが御言葉に聞き従う時、敵たちを退かせてくださいます。人の知恵と浅はかな知恵で成功するのではなく、神様に聞き従う時、神様がみずからその人と民に勝利をくださいます。神様は、御言葉に聞き従うご自分の民を区別して、彼らと共におられます。神様が共におられる民に対して、ほかの人々がむやみに飛びかかることはできません。神様は、彼らのために、天の蔵を開いて、祝福を降らせてくださいます。当時、人々は偶像崇拝と淫乱なバアルの崇拝によって、雨を降らせることができると考えましたが、実際に雨を司る方は神様です。神様は御言葉に聞き従う者を指導者として立て、歴史の主体としてくださいます。人々の生死、幸不幸は、神様の御手の中にあります。したがって、どんなことがあっても、揺れ動かされることなく、神様の御言葉に聞き従わなければなりません。神様の御言葉の前に、ひざまずいて、聞き従う者が最も知恵ある者であり、最も栄光ある者になります。


適用:御言葉に聞き従うのか

一言:入って来ても祝福、出て行っても祝福



2020年 12月 04日 (金)

申命記28:15−35(15)
主のすべての命令と掟を守り行わないのなら

申命記28章は、祝福とのろいの御言葉ですが、祝福に比べると、のろいの方が5倍も多くあります。モーセは、イスラエルがカナンの地に入ると、神様の御言葉から離れることを知っていました。それで、のろいをたくさん教えることを通して、強力な警告のメッセージを与えているのです。カナンの地では、神バアルを人々は信仰していました。カナンの人たちは、そのバアルが自分たちに豊かさを与えてくれていると信じていました。そんな彼らの影響を受けてしまうと、イスラエルは、主のすべての命令と掟をしっかり守ることも、行うこともできなくなります。そして、彼らの上にのろいが降りかかることになります。町と野、つまり国中がのろわれます。かごもこね鉢ものろわれ、また子供や家畜、土地などものろわれ、入っても出ても全てがのろわれるのです。

20節は、もう一度、のろわれる理由を言っています。それは、「わたしを捨てたあなたの行いが悪いからである」ということです。「捨てた」というのは、主を捨ててバアルに仕えるようになった、という背教を意味します。イスラエルは、偶像バアルが豊かな生活と多産を自分たちに与えてくれると思いましたが、結局は、主ののろいが下され、たちまち滅びることになります。また 疫病、肺病、熱病、高熱病、悪性熱病、エジプトの腫物、腫れもの、湿疹、疥癬などで苦しみます。農作物は干ばつ、立ち枯れ、黒穂病などで打たれ、飢饉に襲われます。彼らは敵の前で敗走し、子供たちはほかの民に渡され、何をしても成功しません。彼らは自分の目に見る光景で、気がふれるようになります。



適用:うまくいくことがありませんか

一言:御言葉を捨て、神様を捨てたから



2020年 12月 05日 (土)

申命記28:36−68(47)
豊かになる中で、主に仕えようとしないので

私たちは、のろいのシリーズを黙想しています。なぜこのように、のろいについて、長く語られているのでしょうか。それは、私たちが神様の恵みと愛をすぐ忘れるからです。私たちは忘れやすい性質を持っている故に、何度も繰り返し聞かなければ、すぐ忘れてしまいます。45節でもまた、なぜのろいが臨まれたのかを教えてくれます。イスラエルが、彼らの神、主の御声に聞き従わず、主が命じられた命令と掟を守らなかったからです。

47節は、彼らが受けるのろいの別の理由を教えています。それは、彼らが、すべてのものに豊かになる中で、彼らの神、主に喜んで心の底から仕えようとせず、神から離れて、自分勝手に生きようとしたからです。それで、彼らに酷いのろいが降りかかってくるのです。異邦人の侵略によって、食料不足に直面して苦しむようになり、食べ物がなくて自分の子どもさえも食べてしまう悲惨なことも起きるのです。最後に58,59節でも、なぜのろわれるかが記されています。イスラエルが、律法のおしえのすべてのことばを守り行わず、この栄光に満ちた恐るべき御名、彼らの神、主を恐れないなら、彼らは身体的、精神的病で苦しめられるようになります。もっと酷くなると、エジプトで奴隷だった時と同じようになる場合もあり得るのです。ですから、61節は、「主は、このみおしえの書に記されていない、あらゆる病気、あらゆる災害までもあなたの上に臨ませ、ついにあなたは根絶やしにされる」と言っているわけです。この御言葉を肝に銘じて生きて行こうではありませんか。



適用:すべてが豊かになる時にどうすべきでしょうか

一言:主を恐れ、御言葉を守り行う


<<(1)    前のページ(25)    26    次のページ(27)    (32)>>

聖書別日ごとの糧