聖書別日ごとの糧   >>   ヨシュア記[2013]

2013年 05月 11日 (土)

ヨシュア記8:1-29
差し伸べた手を引っ込めなかった

 イスラエルはアカンの出来事によって委縮していました。神様はヨシュアを、「恐れてはならない。おののいてはならない。」と言って激励し、勝利を約束してくださいました。そして、全ての兵士たちを連れて、アイに攻め上らせました。全力を上げて、敵と戦わせたのです。神様は、アカンの罪によって、イスラエルに激しい御怒りをくだされました。ところが、罪を取り除いた時、変わることなく、イスラエルと共にいてくださいました。アイの町を軽んじて三千人を遣わした彼らが、今度は最善を尽くして、戦いに臨みました。ヨシュアは三万人を選んで町の後ろに潜伏させ、自分はその夜、民の中で夜を過ごして、戦いに備えました。神様は、悔い改めた時、犯した罪を全て赦してくださいます。そして新たな霊的な戦いをするように、激励する恵みの主です。
 ヨシュアは敗北したふりをして、敵をおびき出しました。敵が城門を明け放しのまま、イスラエルのあとを追いました。その時、主は、ヨシュアの手に持っている投げ槍をアイのほうに差し伸ばせ、と命じられました。ヨシュアが聞き従った時、伏兵が立ち上がって、町を占領しました。町に火をつけ、挟み撃ちにされた敵をせん滅させました。アイの住民を打ち滅ぼすまで、ヨシュアは投げ槍を持った手を引っ込めませんでした。ヨシュアは、最初の戦いで敵をなめてかかり、大きな失敗を経験しました。しかし悔い改めた後、徹底的に神様の命令に従いました。敵を打ち滅ぼすまで、信仰と従順の手を引っ込めませんでした。その時、大きな勝利を得ました。失敗は苦いものです。しかし、悔い改めて、立ち上がり、徹底的に従うなら、神様は、失敗を勝利に変えてくださいます。

祈り:主よ!私が失敗しても、もう一度立ち上がり、主の方向に従って、最後まで戦うように、助けてください。

一言:最後まで、徹底した従順



2013年 05月 12日 (日)

ヨシュア記8:30-35
主のために、一つの祭壇を築いた

 アイの町を滅ぼした後、ヨシュアは主のために、エバル山に、一つの祭壇を築きました。この祭壇は、イスラエルがカナンの地に入って、最初に築いた主の祭壇です。カナンの地に主の祭壇を築いたことは、歴史的な意味があります。偶像に仕えていたカナンの地に、主を呼び、賛美する聖なる祭壇が築かれたのです。この祭壇は、カナンの地に、聖なる祭司の王国を立てる望みの象徴です。群衆が、その祭壇の上で、主に全焼のいけにえをささげ、和解のいけにえをささげました。全焼のいけにえは、自分を燃やして、神様に献身するいけにえであり、和解のいけにえは、神様との交わりを楽しむ喜びのいけにえです。ヨシュアはカナンの地に主の祭壇を築いたことで、その地に神様の主権を宣布しました。罪深い地で、主の御名を叫び、献身する生活には、神様の祭壇を築く歴史的な意味があります。
 ヨシュアは、モーセの律法を、イスラエルの前で、石板に刻みました。これは、イスラエルの心に、神様の契約を永遠に刻む意味があります。また、全イスラエルのうち、半分はエバル山に、残りの半分はゲリジム山に立ち、律法の書に記された祝福と呪いの全ての御言葉を朗読しました。カナンの地に入って行くイスラエルにとって、最も大切なものは主の律法を読み、聞き従う生活です。この律法の全ての御言葉が、彼らの幸福と不幸を決定づけます。御言葉通りに生きれば、幸いであり、御言葉から離れて、聞き従わないなら、呪いを受けるようになります。カナンの地が幸福を与えません。神様の約束の御言葉の前に、幸福といのちがあります。

祈り:主よ!私が罪深い世の中で、主を呼び求め、御言葉通りに生きる祝福の道を歩むように、助けてください。

一言:神様の祭壇を築く生活


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