聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2024]

2024年 01月 16日 (火)

士師記1:1-26(2)
上って行くべきである

 強力な指導者ヨシュアのもとにイスラエルはカナンの地を征服し、それぞれの部族が約束の地を割り与えられました。しかし、彼らの仕事はまだ途上の中、イスラエルはヨシュアを失っていました。リーダーを失ったイスラエルは主に尋ね求めると、神様はユダ部族が先頭立って上ってゆくべきだと方向をくださいました。ユダは十二部族の中で一番強い部族でした。この部族には、信仰の勇士カレブ将軍がいたからです。ユダはシメオン部族に協力を求め、ともに戦いました。主がカナン人とペリジ人と彼らの手に渡され、ユダはカナンの南部の有力者アドニ・べゼクを討ち、一万の軍隊を打ち取りました。その後、ユダはエルサレムを攻め取り町に火をつけ、山地やネゲブやシェフェラに住むカナン人と戦うために下りました。また、ヘブロンに住むカナン人を攻め、デビルではオテニエルが攻め取りました。ユダは攻めることをやめず、町々を攻撃し、ツェファテ、ガザとその地域、アシュケロンとエクロンとその地域を攻め取りました。しかし、平地の鉄の戦車を持ったカナン人を追い出すことはできませんでした。

 ヨシュアを失い、イスラエルは指導者不在という危機にありました。それでもユダがことごとくカナン人を討ち取った勝利の秘訣は何だったのでしょうか。第一に、彼らは神様に祈り、神様が与える方向に従順しました。第二に、心を一つに合わせました。神様の御言葉に従い、力を合わせて戦争に臨んだとき、主が彼らと共に取られ、行く先々で勝利を与えてくださいました。私たちが福音を知らない人に伝える中で大切なことは何でしょうか。指導者に頼ることでしょうか。最も大切なことは、共におられる神様を信じ、教会の仲間とともに祈ることではないでしょうか。不利な状況が失敗を招くのではありません。神のみ言葉を信じて、あなたの同労者と心を合わせることだと聖書は教えます。



祈り:私が出来ていないことを指導者や環境のせいにしている思いがあります。私ではなく、どうか主に心を合わせられるように私を造り替えてください。

一言:主に従い、ともに祈り合いましょう



2024年 01月 17日 (水)

士師記1:27-2:10(2:3)
彼らはあなたがたの敵となり、罠となる

 マナセとエフライムが追い払うことをしなかったために、カナン人は居残り続けました。なぜ追い払えなかったのでしょう。カナン人の抵抗もあったことでしょうが、イスラエルも彼らを労働力として利用しようとしたからです。ゼブルン、アシェル、ナフタリも同様に一部のカナン人を生かしました。ダン族はアモリ人を追い払えませんでしたが、のちにアモリ人はヨセフ族に征服され、奴隷となりました。神様はこのようなイスラエルを喜ばれませんでした。主の使いボキムを送り、イスラエルの罪を咎められました。神様の声に従わなかったイスラエルに呪いを宣告されました。カナン人がイスラエルの敵となり、彼らの神々が罠になると警告されたのです。

 しかし、このイスラエルの失敗の原因は、経済的な利得にあります。国を作るには労働力が必要ですが、彼らはカナン人を安価な労働力にして利得を得ようと欲したのです。神様の御言葉に従い、彼らで神の国を建設しなければならなかったのに目がくらみました。彼らの行く末は神様の警告通り、偶像崇拝の罪に陥るようになります。短期的な利益のためにみことばの優先度を落とすことを人はします。その利益は短期的であり、結局は霊的な分別力を失い、偶像崇拝の罪に陥ります。わずかな利益に盲目になっても、偶像崇拝に陥っても、神様は警告されるのは、イスラエルの神でありつづけたからです。イスラエルにもあなたにも神であり続けておられる、この存在が大きな恵みではないでしょうか。

 ヨシュアは百十歳で生涯を終え、エフライムの山地ティムナテ・へレスに葬られました。ヨシュアが生きている間、全ての民は主に仕えました。彼が死んだ後にも、ヨシュアが行なった全ての大きな業を見た人々は、生きている間は神様に仕えました。



祈り:利得に目がくらみ、善悪を退ける自分を悔い改めます。このような私にも主であり続けることの恵みに感謝して、主に立ち返るようにお助けください。

一言:御言葉に従いましょう


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