聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2024]

2024年 01月 23日 (火)

士師記6:1-24(12)
力ある勇士よ

 イスラエルが再び主の目に悪であることを行うと、神様はミディアン人の手にイスラエルを渡され、七年の間苦しめました。種を蒔く時期になると、ミディアン人とアマレク人が上って来て穀物と家畜を残さず略奪しました。イスラエルは神様に叫び、助けを求めました。神様は一人の預言者を遣わされ、彼らが主の恵みを忘れ、聞き従わず、その土地の神々に仕えた罪のゆえであると指摘されました。主の使いは酒ぶねの中で小麦を打っていたギデオンを訪ね、こう言われました。「力ある勇士よ。主があなたとともにおられる」。ギデオンは違いました。恐れて隠れるような小心者です。その彼を神様は、民族を救う勇士だと呼びかけておられます。主がともにおられると誰でも、歴史を造り替えるような勇士になるのです。それは神様が彼に力と知恵と能力を注いでくださるからです。

 ギデオンは最初、この神様の御言葉を受け入れることができませんでした。神様が自分たちを捨てて、ミディアンの手に渡されたと思っていたからでした。神様は不満をもらす彼に命じられます。「行け」と。ギデオンは自分の弱さを口実にして、決断をためらっていました。そんな彼を神様は励まされ、信仰を植えてくださいました。「あなたは一人を討つようにミディアン人を討つ。」その言葉にもギデオンは自信を持てません。彼は神様にしるしを求めました。神様は寛容な心でギデオンの祈りを聞いてくださり、彼が持ってきた供え物を火で焼き尽くし、神であるしるしを示されました。主を見たことで死を恐れたギデオンを神様は安心させてくださいました。気の小さいギデオン一人を勇士として育てるために、主がどれだけ繊細に助け、導いてくださるのか分かります。弱いから、恐れてばかりいるから勇士になれないのではありません。今も神様を信じて頼る者を、神様は勝利の勇士へと繊細に育ててくださるのです。



祈り:恐れ、ギデオンのように隠れていて、できない言い訳ばかりを私は探しています。そんな私を繊細に用いてくださる神様に応えることができるように祈ります。

一言:力ある勇士よ、主があなたとともにおられる



2024年 01月 24日 (水)

士師記6:25-40(34)
主の霊がギデオンをおおったので

 ギデオンがミディアンの軍隊と戦う前に、まずイスラエルの罪と戦うよう神様は命じられました。町のバアルの祭壇を取り壊し、女神アシェラの像を切り倒し、その木像で主に全焼のいけにえを献げよと言われました。共同体内に根深く入り込んだ偶像の罪を取り除かない限り、神様は彼らを助けることはないからです。ギデオンは神様の御言葉に聞き従い、人目を避けた夜に行ないました。翌朝、祭壇を見た町の人々は、ギデオンが犯人だと調べ上げました。町の人がギデオンを守らず、むしろバアルを守っていることにイスラエルの罪深さが表れています。これにギデオンの父ヨアシュは、もしバアルが神であるならギデオンを殺しているはずだと答えました。父はギデオンを守り、本当の神はどなたであるのか諭しました。バアル像を火で焼いたギデオンは殺されず、エルバアルと呼ばれるようになりました。

 ミディアン人やアマレク人の連合がヨルダン川を渡り、陣を敷いてきました。緊張が走る中、主の霊におおわれたギデオンは角笛を吹いて、軍隊を召集しました。主の霊がおおうと恐れを克服し、敵と戦う勇士になります。ギデオンは神様がイスラエルを救ってくださることの確証を得たく、一つのしるしを求めました。「羊の毛だけに露が降りていて、土全体が乾いていたら」と求めました。神様はギデオンの要求したとおりの奇跡を見せてくださいました。ギデオンはまた、その反対の奇跡を起こしてくださいとも求めました。不信仰な彼の願いに神様は、またも彼の要求どおりにしてくださいました。神様は弱いギデオン一人を勇士として育てるために、繊細に守っておられます。主は今も、あなたを守っておられます。あなたを助け育てておられます。聖霊様を注いでくださり、信仰の戦いを勝利する勇士になるように、今日の日もあなたを守り、育てておられます。



祈り:毎日どれほど私はあなたに守られていることでしょう。臆病の霊ではなく、主の霊に満たされて信仰の歩みが出来るように、私を強めてください。

一言:主の霊がおおうとき


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