聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2024]

2024年 01月 25日 (木)

士師記7:1-25(7)
三百人で、わたしはあなたがたを救い

 ギデオンが苦労して集めた兵でしたが、神様は多すぎると言われました。これでは勝利しても自分たちの手柄にし、神様を忘れるからです。そこで、恐れおののく者は帰れと言うと、二万二千人が帰って行き、一万人が残りました。神様の目には兵はまだ多く、水飲み場で膝をついて水を飲んだ者を帰らせました。こうして残ったのはわずか三百人だけでした。いなごの群れのように多いミディアン軍に比べ、三百人という数はあまりにも少なく感じます。しかし、神様はギデオンを密かにミディアン軍に潜入させ、勝利する確信を持たせてくださいました。ミディアン軍の一人が大麦のパンの夢を見ました。それを聞いた仲間が解釈しました。「それはイスラエル人ヨアシュの子ギデオンの剣でなくて何であろうか。神が彼の手に、ミディアン人と全陣営を渡されたのだ。」この夢の解釈を聞いて、ギデオンは勝利する確信を持つことになったのです。

 ギデオンは角笛と空の壺とたいまつを持って出陣しました。角笛を高く吹き鳴らし「主のため、ギデオンのため」と叫びました。これは神様の栄光のために戦争を行なうのだという意味です。ギデオンの合図に合わせて、イスラエルはいっせいにつぼを打ち砕き、つぼの中に隠しておいたたいまつを高くかかげました。つぼが割れる音は雷の音に似ています。燃え上がるたいまつは恐れを増長させます。そこに、天と地を揺らす角笛を吹き鳴らすので、ミディアンの軍隊は恐怖のどん底につき落とされました。彼らは混乱し、同士討ちをし、逃げまどいました。ミディアン軍は自壊し、残った者たちとミディアンの首長たちは、ギデオンの使者たちによって殺されました。ギデオンの三百人の勇士たちは、大麦のパンのように価値の小さな者かもしれません。しかし、神様の栄光のために戦った時、ミディアンの大軍を退ける大勝利を治めることができました。



祈り:数や何かが多ければ勝利すると思いがちですが、主はわずかな大麦のパンの塊を勝利することを学び、主に頼ることを学ぶように助けてください。

一言:大麦のパンの塊の働き


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