聖書別日ごとの糧   >>   ルツ記[2005]

2005年 11月 21日 (月)

ルツ記1:1-14
しゅうとめにすがりついたルツ


Ⅰ.故郷に帰るナオミ(1-7)

 さばきつかさが治めていたころ、ユダの地にききんがあると、エリメレクは約束の地を捨てて、住みやすく見えるモアブの野へ行き、そこに滞在しました。しかしそこで十年目にしてエリメレクと二人の息子が次々と死ぬようになりました。人間的な方法で問題を解決しようとしていた彼らは、更に大きな試練を受けるようになりました。その時ナオミは、「主がご自分の民を顧みて彼らにパンを下さった」という喜びの知らせを聞いて(6)、異邦の地での生活を清算して故郷の地へ帰って行きました(7)。彼女は絶望の時に神様の憐れみを仰ぎ見て、勇気を出して神様の懐に帰って行きました。神様はこのように帰って来る者を祝福してくださいます。

Ⅱ.しゅうとめにすがりついたルツ(8-14)

 ルツは同族たちの反対がありましたが、ユダヤ人と結婚することで神様と関係性を結びました。ところがすぐに夫を失い、姑と義妹と共にやもめになってしまいました(5)。この時故郷に帰るという方向を掴んだナオミは二人の嫁の幸福のためにそれぞれ故郷に帰り、同族と再婚して新しい生活をするように、勧めました(8-13)。

 その時オルパは泣いてしゅうとめに別れの口づけをしましたが、ルツはしゅうとめにすがりついていました(14)。彼女はしゅうとめにすがりつくことは苦難の道であることを知っていましたが、逆境に会ったしゅうとめに仕え、神様の民として生きる人生を堅く掴みました。彼女は決定的な瞬間に神様にすがりつくことで、神様の祝福を受け、救いの御業に尊く用いられるようになりました。


祈り:主よ!今日も私が利己心に従って生きずに、神様の摂理を信じ、決定的な瞬間に主にすがりついて生きることができるように私をつかんでください。

一言:イエス様にすがりついて狭い道を行こう!



2005年 11月 22日 (火)

ルツ記1:15-22
死よりも強いルツの愛


Ⅰ.生死苦楽を共にすることを決心したルツ(15-18)

 ナオミはルツに故郷に帰るように続けて言いました(15)。ところがルツは、「あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。あなたの死なれる所で私は死に、そこに葬られたいのです。」(16,17)と言いました。ナオミに従うことで、伴なわれる全ての苦難を担うことを、自ら決心しました。彼女のしゅうとめに対する愛と神様に対する信仰は死をも打ち勝つものでした。

 ルツがこのように苦難の道を決心することができたのは、ナオミの家庭で神様の愛を知るようになり、彼女も神様としゅうとめを愛するようになったからです。これらすべてのことの中にあっても、私たちをキリストの愛から引き離すことはできません(ロマ8:35-37)。

Ⅱ.ナオミを歓迎したベツレヘムの人々(19-22)

 ベツレヘムの人々は傷ついた姿で戻って来たナオミをかわいそうに思い、喜びで迎えてくれました。その時ナオミは「全能者が私をひどい苦しみに会わせたのですから。私を『ナオミ』(喜び)と呼ばないで、『マラ』(苦しみ)と呼んでください。」と言いました(20,21)。彼女はそれまでの試練を通して、すべてのことを神様の主権の側から見る信仰を得るようになりました。しかしその心は神様に罰せられたという考えから沈んでいました。彼女はその罰に秘められた神様の大きな摂理と愛を悟る必要がありました。


祈り:主よ!私も、私に臨む主の愛を覚え、ルツのような姿勢で主に従って行くように導いてください。

一言:何によっても断ち切られることのない神様の愛


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