聖書別日ごとの糧   >>   ルツ記[2009]

2009年 11月 21日 (土)

ルツ記4:1-12
ルツの美しい新生活

Ⅰ.買い戻しの権利を放棄した親族(1-8)
 ボアズは門のところへ上って行って、ナオミの畑の買い戻しの権利のある人を待ちました。ここで「買い戻す」とは、ナオミの家が以前売った所有地を、最も近い親族が再び買い、ルツと結婚して子どもを得、その相続を引き継がせることを言います。ボアズは町の長老たちを証人として立て、ナオミの畑を買い戻す最初の権利を持っている人と議論しました。
 ところが、最初に畑を買うと言った最も近い親戚は、ルツまで娶って子どもを生まなければならない、という言葉に、その相続が自分に戻って来ないことを知りました(6)。そのため買い戻しの権利を放棄しました。このような人は甘ければ飲み込み、苦ければ吐き出す機会主義者です。
Ⅱ.ルツを買い取ったボアズ(9-12)
 ボアズは長老たちと民たちに、ナオミの全ての財産を買い取ったことと、嫁のルツを娶って、男の子を生み相続人を立てることを誓約しました。彼は可憐な女ルツとの約束も真実に守りました。今運命的なルツがイスラエルの民と長老たちの祝福の祈りを受け、新しい生活を始めるようになりました(12)。
 本文には「買い取る」という言葉が多くくり返されていますが、これは「贖う」と同じ意味です。すなわち高価な代価を払って新しい生活ができるようにすることを意味します。ボアズはルツを贖ったのです。ボアズは、私たちを罪から贖って新しい人生を生きるようにしてくださったキリストの影です(Ⅰペテ1:18,19)。

祈り:主よ!私もルツのように運命的な罪人でしたが、尊い血で贖ってくださり新しい人生を生きるようにしてくださった主の恵みを忘れません。

一言:私たちを贖ってくださったイエス様



2009年 11月 22日 (日)

ルツ記4:13-17
収穫感謝祭

「その子は、あなたを元気づけ、あなたの老後をみとるでしょう。」(15a)
 ナオミは夫と二人の息子を連れてモアブの地に移住して生きていましたが、夫も失い、二人の息子も失いました。彼女は満ち足りて出て行きましたが、素手で故郷のベツレヘムに帰って来ました(1:21,22)。町の人々が彼女をナオミ(「喜び」の意味)と呼ぶと、彼女は自分をナオミと呼ばずに、「マラ(苦しみ)」と呼んでくださいと言うほどのひどい苦痛でした。
 人は人生の道を歩む間、原因が分からない理由で愛する人々や大切にしているものを失ってしまい、苦痛にあえぐ生活をする時があります。しかし神様はナオミを愛され、しゅうとめに真心込めて仕える嫁ルツを遣わしてくださいました。ルツが何も持っていないしゅうとめナオミに慈愛を施した時、神様がルツにも慈愛を施してくださり、畑を買い戻す者ボアズに出会うようにしてくださいました。そしてボアズの慈愛でルツはボアズの妻となり、エリメレクの家を継ぐ男の子を産むようになりました(4:13)。女たちは、ナオミに買い戻す者を与えて、ナオミ元気づけ、老後をみとる子をくださった神様を賛美しました。神様はナオミを元気づけ、失ってしまった彼女の人生を豊かに満たしてくださいました。
 ナオミの生涯を通して、失ってしまったものを満たしてくださる神様、苦しむ人々に楽しみを回復させる神様を見ることができます。去る一年間、神様はどれだけ私たちの失ったものを満たしてくださり、私たちの苦痛を楽しみに変えてくださったのでしょうか。

祈り:主よ!失ってしまったことによって苦しんだ私に良いもので豊かに満たしてくださった神様に感謝、賛美をささげます。

一言:私を元気づけてくださった神様


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